元号の今と昔
2023.04.15
みなさんこんにちは。リンスタ高校入試社会科担当の大野です。このブログでは、時期ごとに時をさかのぼって、過去にどんな出来事があったかを探っていこうと思います。
第2回は、リンスタイベントのある3月18日について調べてみました。すると…
1249年3月18日 建長に改元
1860年3月18日 万延に改元
と、改元のニュースが2つもあるのに目が留まりました(いずれも旧暦です)。日付が同じなのは単なる偶然でしょうね。元号は大化の改新で有名な大化に始まり、現在の令和は248番目の元号となります。みなさんは最も長く続いた元号を知っていますか?
1位から3位までを紹介すると、以下の通りです。
1位 昭和(1926~1989年)
2位 明治(1868~1912年)
3位 応永(1394~1428年)
最近の元号が多いな、と感じた方が多いのではないでしょうか。ちなみに、4位は平成です。平成は30年と4か月ほどですから、昭和と比べるとかなり短く感じますが、それでも4位なのですね。昔の元号は短いものが多かったことがわかります。たしかに、単純計算すると5~6年ごとに元号が変わっていることになります。これには理由がありそうですね。
今のように、天皇一人につき一つの元号を用いるとされたのは、明治時代になってからです。それまでは、天皇の命令で元号を変えることができました。明治以降の元号が上位にランクインするのも納得ですね。万延に改元した孝明天皇は、在位中に6度も改元しています。どのようなときに改元されていたのか気になりますね。
1860年といえば、まさに幕末期。3月3日に桜田門外の変が起こっています。これは無関係ではないでしょう。実は、災害、疫病、兵乱、天変地異などを理由とした改元というのは数多く存在します。悪いことが起こったので、元号を変えて、気分一新して頑張ろう!というものだそうです。黒船が来航し、社会が混乱していた当時のことを考えると、孝明天皇の気持ちもわかる気がします。
せっかくなので、桜田門まで行って写真を撮ってきました。高校時代、学校から皇居が近かったので、部活のオフシーズンのトレーニングでひたすら皇居の周りを走るというメニューがありました。そのスタート・ゴール地点が桜田門だったので、あまりいい記憶がありません(笑)。へとへとになった当時の記憶がよみがえります。大学の友人にその話をしたら、「桜田門が近いとかすげーな。桜田門外の変ごっことかするの?」と聞かれましたね。するか!(笑)
歴史で元号を覚えることもありますが、その理由を知ることで、少しでも親近感がわいてくれると嬉しいです。
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