東京に春の雪
2025.03.20
3月になって、だんだんと暖かくなってきました。日によってはコートを着ていると汗がでてくるくらいになっていました。
夜寝ていると暑くて目が覚めるときがあり、布団を薄くしようかなと考えることも。昨晩も寝ていて暑く感じていたのですが。
朝起きて外を見るとびっくり、なんとうっすら雪が積もっていました。
天気予報で雪が降るといっていた記憶はなく。
今年2025年は2月2日と3月3日にも東京都心で雪の予報があり、一部電車の運休などが発表されていました。
2月2日は積雪はなく、3月3日は夜雪になったものの、夜中のうちに雨にかわり、翌朝にはほとんど雪が残っていない状況でした。
今回3月19日は季節外れの雪となり、東京都心で1cmの積雪となったことが気象庁から発表されました。
3月19日の天気図を確認してみましょう。
今回の雪をもたらした低気圧は、前日3月18日夜に近畿地方から東海地方へ移動、3月19日の早朝には千葉県付近、そして午前9時には茨城県の東側の海上へぬけていました。
低気圧は周囲よりも空気が少なくなっている部分で、周囲から低気圧の中心に向けて反時計回りに風がふきこみます。今回東京で雪が観測されていた午前6時から10時ころまでの間は低気圧から出る青い線で示した寒冷前線に向けて、北西から風がふいていたことになります。低気圧はもともと海の上の水蒸気を集めて雲を作っていますから、そこに北西からふきこんできた冷たい空気によって上空で温度の低い氷のつぶとなり、地上に降る途中でも雨になるほど温度が上がらず、雪として降ってきたということになります。
2月の寒い時期であれば、受験生におなじみの「西高東低」で、低気圧は北海道の東側、オホーツク海付近であまり動きませんから、関東地方は雨も雪も降ることはほとんどなく、気温が低くても乾燥した晴れの日となることがほとんどです。3月になると、西から東へとふく偏西風によって、低気圧は日本列島を通るようになり、今回のような雪になることがあります。
せっかくの貴重な都会の雪景色ですので、今回も写真を撮ってまわりました。
公園の土の上は真っ白になっていました。あまり人通りのない歩道も雪がつもっており、
さくさくと転ばないように注意して踏みながら歩く久しぶりの経験でした。
道路わきの街路樹をつくるツツジの上も真っ白に。
ただ、途中から雨になってしまったこともあり近づいてみると、とけかかった氷のようなかんじになっていました。雪が降ったあとは雨にかわることなく晴れてくれた方が青空背景のきれいな写真が撮れるのですが、そうもいかなさそうなのが残念です。
過去にはサクラが開花してから雪が降ったこともありました。
今年はまだ雪が降ることがあるのか、それとも春本番の暖かさになるのか。
寒暖差が大きい3月ですので、体調にはくれぐれも気を付けて。
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