桑名正和(くわなまさかず)

今咲いているのはツバキ?サザンカ?

2024.12.10

 寒くなってくると、木々の葉が落ちて、公園や街路樹はややさびしいかんじになります。
 一方で、そんな中でも緑の葉を残し、雪が降る中でも花を咲かせている植物もあります。

 受講生からみのまわりで咲いている花の写真が届くことがありますが、ツバキかサザンカかよくわからないという質問を受けることがあります。
ツバキとサザンカはいずれもツバキ科ツバキ属、見た目が似ていて、ぱっと見て区別はつきにくいです。

 サザンカのほうが葉の裏側に細かい毛が生えているとか、そういった違いもあるのですが、2つを比べて初めてわかりそうですので、比較的わかりやすいところを2つ紹介します。

 1. さいている時期

 サザンカは11月下旬頃から2月ころまで。
 ツバキは2月ころから4月にかけて咲いています。(地域によって差があります)

 「たきび」という歌の2番にサザンカが登場します。
 2番の歌詞冒頭
 ♪さざんか さざんか さいた道

 さらに3番の歌詞にも注目
 ♪こがらし こがらし 寒い道

 こがらし(木枯らし)とは秋の終わりころから初冬(126日ころ)までにかけてふく風をさします。
2024年は117日に東京地方で「木枯らし1号」がふいたことが気象庁により発表されました。木枯らし1号は風速8m/秒以上のかなり強い北風で、東京地方と近畿地方で発表されています。

 「たきび」の歌詞はそんな1112月にかけてこがらしがふく、その時期にサザンカが咲いているということになります。

 一方、ツバキがさいているのは24月頃です。サクラが満開になっている時期でもまだツバキの花を見かけることがあります。

 2. 花の散り方

 花の写真をとるときには、落ちている花びらの写真も一緒に撮ることをすすめています。
 散り方が全く違うので区別ができます。
 サザンカは花びらが1枚ずつひらひらと落ちるのに対して、ツバキは花全体が落ちます。

 地面に散った状態を見比べると一目瞭然です。

東京に雪が降ることは少ないですが、雪が降る時期にはサザンカがさいていることが多いので
 雪が降ったら、とけるまえにカメラをかかえてサザンカを探します。

 こちらは202216日に東京に雪が積もったときです。
 雪の白と、サザンカの赤のコントラストがいいかんじ。

 さて、今年の冬は雪のサザンカを眺めることができるでしょうか。

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