アブラゼミの鳴き声って
2024.08.02
連日の暑さで夜快適に眠れない、そんな毎日です。
夏は快眠を妨げるのは気温だけではありません。窓の外からミーンミンミン・・・と。
今年もセミの季節到来。例年8月になってからセミの鳴き声を多く聞くイメージだったのですが、連日の暑さのせいか、7月でも、セミの声を多く聞くようになってきました。
ミーンミン・・・と鳴くのはミンミンゼミ、鳴き声がそのまま名前になった、とてもわかりやすいセミです。
外から聞こえてくるセミの声は数種類あります。鳴き声が一番特徴的なのはやはりミンミンゼミか。
一方で、そこまで耳障りではないものの、よく聞く声は「ジジジジジ・・・」というもの。けっこう大きな鳴き声なのですが、リズムが単調なのでずっと鳴き続けていると、だんだんと耳が慣れてきます。
「ジジジジジ・・・」と鳴いているセミはアブラゼミです。
こちらは昨年撮った写真です。
アブラゼミは全体的に茶色がかった羽が特徴です。木の幹の色にうまくなじんでいて、鳴き声が聞こえてくる木をながめても、すぐに発見するのは難しい色をしています。
そんなアブラゼミはカメムシ目セミ科の昆虫です。セミ科の中にアブラゼミ属やミンミンゼミ属があります。
小学4年生の理科では季節ごとに植物、昆虫を学習します。「夏の動物」の単元では、代表的なセミも紹介されています。セミの特徴はなんといっても鳴き声なので、鳴き声についても記載されています。アブラゼミの鳴き声は「ジー、ジー・・・」と書かれています。ミンミンゼミが「ミンミン」なのはすごくわかるのですが、アブラゼミについてはやや微妙。私のまわりでは、休みなくジジジジと鳴き続けていることがほとんどで、「ジージー」と鳴いていることは少ないように思います。
それにしても、アブラゼミは暑い中ずっと鳴き続けてつかれないものなんだろうかと気になります。
ヒトは息をはくときにのどにある声帯をふるわせて声を出しています。多くの哺乳類は声帯や、それに近い器官を使って声を出しています。息を使って声を出すと、息を吸うタイミングでは声が出ませんから、どうしても声を出し続けることはできません。セミは腹に「腹弁」という部分があり、その中は空洞になっています。空洞部分にある発音筋を小刻みにふるわせることによって声にしています。呼吸している場所とは別の部分なので、ずっと鳴き続けられるということになります。それでも、筋肉と使っているわけですから、だんだんと疲れはたまっていくんでしょうね。
アブラゼミという名前の由来は諸説あるようですが、油を使ってフライパンなどで料理をする際に油が出す音の様子からといわれています。アブラゼミは見た目も油でいためたような色ですし、「アブラゼミ」という名前はいろいろな意味でぴったりに感じます。
東京ではアブラゼミとミンミンゼミをよく見かけます。
そろそろ他のセミも見つけたいものですが、いつもと違う声が聞こえても、見つけるのがまた難しく。
熱中症にならない程度にもう少し探してみることにします。
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