桑名正和(くわなまさかず)

川の中に見える石に注目してみた

2024.02.09

 皆さんの家の近くに川はありますでしょうか。川といってもいろいろな種類があります。飛び越えられるような小さい川、両側をコンクリートでかためられた川、電車が鉄橋を時間をかけてわたるような大きい川。近くを流れる川にいろいろあるので「川」といっても思い浮かべる川は人それぞれでしょうか。

 小学校4年生から川について学びます。川はどこからどこへ流れるか、どういう特徴があるか。
たとえばこのようなかんじです。

・上流は流れがはやく水量は少ない
・下流は流れがおそく水量は多い
・上流では侵食作用がはたらきV字谷ができる。
・流れが遅くなることによって堆積作用がはたらき扇状地や三角州ができる。

学校の教科書で学ぶ内容も多く、入試でも出題されます。
言葉だけたくさん覚えるのは大変なので、図や写真をもとに理解を深めていくのが効果的です。
今回は実際の光景から学べる川の石に注目してみました。

川の中に見られる石は上流から転がりながら流されることで、砕けて小さくなったり、かどがとれてまるくなったりしてきます。たしかに、全体としてまるみをおびているのがわかります。

 また、石が同じ向きになっていることにも注目です。
石の向きを見ると、川がどちらからどちらに流れているかが分かります。

流れている川を見れば流れはすぐにわかりますが、写真平坦な状態にうつっている川をみて、すぐに川の流れはわかるでしょうか。
すぐにわかるという皆さんは自然と石の形に目がいっているのではないかと思います。
石の輪郭をなぞってみるとこうなります。

 

水はたえず同じ方向へ流れますから、流れにおされて石はななめにむいていきます。
たしかに、輪郭をとってみると、ほとんどの石が左を向いていることが分かります。

静かに流れている川を見るとずっとそこにあった石にも見えますが、大雨が降ると山から流れてくる水は多くなりますから、川の水量は一気にあがり、上流から新しい石が運ばれてきます。
大自然が作り出す光景の1つ。注目ポイントは他にもたくさんありそうです。

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