ハルジオンとヒメジョオンの違い
2023.06.27
雨が多い季節ですが、道路わきの植物は元気いっぱいです。植物にとっては「めぐみの雨」なのかもしれません。アジサイやツユクサが目立ちますが、足元に白と黄色の花もあります。
さて、この植物は何でしょうか。
中学受験の理科では小学4年で季節ごとにさまざまな植物を学習します。
「春の植物」のページを開くとハルジオンがでてきます。
ハルジオンですね・・・ちょっとまってください。
「夏の植物」のページでは見た目ほとんどかわらないヒメジョオンがあります。
中央がまるい黄色、そのまわりには白い糸のような花びらが放射状にたくさん出て、ぱっと見た感じ違いがわかりません。季節がちがうだけのようにも見えます。今の時期だと春?夏?と、これだけだとぴんとこないですね。
この2つの違いですが、花よりも葉をじっくりと観察です。
茎からでている葉の付き方。
茎にまきついているようなハート形の葉であることがわかるでしょうか。
りんかくをなぞってみるとこんなかんじです。
ハート形の葉をつけているものがハルジオンです。
一方、こちらはどうでしょうか。
りんかくをなぞってみましょう。
だいぶちがいますね。くきからまっすぐに出て、葉の形も少しぎざぎざしたかんじになっています。
こちらがヒメジョオンの葉です。
葉を紹介しましたが、名前についても補足しておきます。
「ハルジオン」は「ジ」、「ヒメジョオンは「ジョ」と、小さい「よ」が入っています。
こちらについては、漢字にすると意味がわかります。
「ハルジオン」は漢字で「春紫苑」、「シオン」とは古くから日本に生息している秋に咲く紫色の花です。
ハルジオンは春に咲くシオンだから、というような由来のようです。
一方の「ヒメジョオン」は「姫女苑」、お姫様は女性だからと思っておくと覚えやすいです。
キク科で、どちらも北アメリカ原産の帰化植物です。
6~7月は、両方とも咲いている時期です。
見かけた際にはどちらなのか、確認してみてください。
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