アジサイ
2023.05.30
雨が降る中、傘を片手に散歩も風流なものです。
公園の片隅にはアジサイが咲いています。
アジサイはアジサイ科、中学受験の理科では森林内に見られる低木の1つとしても学習します。
低木とは2~3m程度の高さで、マツやスギなどのいわゆる高木よりもひとまわり小さめな樹木です。
アジサイの紫色の花びらのように見える部分は花びらではなくてがくであることはけっこう知られているようです。大きな紫のがくをもつ花は「装飾花」とよばれていて、昆虫をひきつけられるためのかざりの役割をしています。中央に粒のような部分があり、そこが本来の花なのですが、装飾花だとその花も開かないまま咲き終わることも多くあります。多くの装飾花をつけていますが、この花をかきわけた内側に、本来の花がついていることもあるようです。
全体的にがくをひろげているアジサイを多く見かけますが、それは品種改良されたもののようで、もともとのアジサイは、ガクアジサイとよばれ、外側だけ大きながくをつけています。
外側にピンク色の装飾花、内側に小さな粒のようなものがたくさん見えるこちらがいわゆる「花」の部分です。
品種はかなり多くあり、がくの形もまるみをおびたものからとがったようなものまで、色も様々です。
アジサイの花の色は土の成分によって変わるということもよく聞きます。もともとの色はアントシアニンという色素によって出る色です。アントシアニンといえば、ブルーベリーに含まれていて、食べると目の健康にいいのでは、という研究がされている成分です。そのアントシアニンを含んだアジサイが土から吸収した水によって色をかえることが知られています。
遠くから眺めるアジサイの光景もきれいですが、近づいてじっくり眺めてみると新しい発見があるかもしれません。
皆さん、梅雨も元気に乗り越えましょう。
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