桑名正和(くわなまさかず)

春分の日の太陽とは

2023.03.20

 最近は春の日差しが暑いくらいに感じるようになってきて、太陽がしずむのがだんだんと遅くなってきました。

 321日は「春分の日」の祝日ですので、今回はそれに関する話です。
春分の日はだんだんと昼が長く、夜が短くなってきて、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
と、その前に「昼」と「夜」とは何?とそこから確認です。
「昼」は、太陽が出ている時間帯のことをさします。「日の出」から「日の入り」までの時間のこと。
日常生活「朝ごはん」「昼ごはん」など言いますが、朝7時に「朝ごはん」を食べていたとしても、その時間に太陽がでていて空が明るければそれは「朝ごはん」を食べているのは「昼」ということになります。
「夜」はその反対で、太陽が出ていない時間帯のこと。
1日は24時間ですから、「昼」と「夜」の時間を合計すると24時間になります。

「春分の日」は「昼」と「夜」が半分の12時間ずつになる日ということです。
2023321日の東京は日の出が544分、日の入りは1753分で、昼の時間は12時間9分のようです。12時間より少し長くなっています。ちょうど12時間になっているのは317日のようです。

なぜ、12時間ちょうどの日を春分の日としないのでしょうか。

それは、「日の出」「日の入り」が何をさしているのかというところにヒントがあります。
「日の出」は太陽が地平線のむこうに顔を出した瞬間をさします。すべて出る必要はありません。
一方、「日の入り」は太陽が完全にしずんだときです。

太陽が正反対の位置にくることを考えると、それは太陽が半分出たときと半分しずんだときのはず。
「日の出」は太陽に一部が見えた瞬間、「日の入り」は太陽は半分ではなく、完全にかくれたときですから、
「日の出」から「日の入り」までの時間は太陽が正反対に位置するのにかかる時間と比べて太陽1個分長くなることになります。
それが、昼の長さが12時間よりも長くなる理由。
自然現象は考えるといろいろ奥が深いものです。
春分の日は太陽が「真東」からのぼり、「真西」にしずむ日でもあります。
方位磁針片手に方角の確認もしてみましょう。

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