桑名正和(くわなまさかず)

モクレン・コブシの冬芽をさがそう

2023.02.08

公園の木々や街路樹の多くは落葉樹で、寒い今の時期は枝だけになっています。
枯れているようにもみえますが、毎年暖かくなってくるとしっかりと葉を出す、その生命力は見事です。
枝だけになっている木ですが、よく見ると枝の先に冬芽をつけています。
中には葉や花が準備された状態です。
植物によって冬芽の色や形がさまざまですが、特徴的なのはモクレンやコブシです。

3mくらいの高さの樹木で、2mくらいの高さから多く出る枝の先はふっくらとした芽。
ふかふかの毛につつまれてあたたかそうです。
毛につつまれたふかふかの冬芽をつけるのはモクレンやコブシです。
どちらもモクレン科に属する植物で3月下旬になると、主白やピンク色で大きな花びらの花をつけます。都心で見かけるものはほとんど白なきがします。
コブシという名前はまるい冬芽やつぼみがにぎりこぶしのように見えるということから、という説があるようです。

冬芽の毛並みはふかふかでネコをなでているような感覚です。
春が来る前に、身近にあるかさがしてみてください。

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