『くわな先生の理科のはなし』
2022.07.27
2022年は異例のはやさで気象庁から梅雨明けの発表がされ、6月の終わりから青空が広がって猛暑になりました。梅雨明け発表といっても、気象庁からの発表は「6月27日に関東甲信、東海地方などで梅雨明けしたとみられる」という発表で、「したとみられる」というなんとも微妙な発表のされ方です。あくまでも今は速報値として出されていて、今後修正される可能性があり、例年9月に確定値が出されています。
梅雨は日本列島上空に梅雨前線があることで長期にわたりくもりや雨の日が続きます。南にある高気圧が強まって、梅雨前線が北にぬけたときが梅雨明けとなりますが、地球の空気や雲の流れは毎年同じわけでもないので、判断するのはなかなか大変そうです。
さて、7月上旬の東京都千代田区の空です。
青空もある一方でいろいろな雲がひしめきあっています。
灰色の雲はいかにも雨を降らせそうな、乱層雲のように見えます。一方で、青空の中にはかなり高いところに出るすじ状の雲もみられます。
夏は他の季節と比べても実に様々な雲がみられます。夏は気温が高いので、空気中に入る水蒸気が多くなります。地表付近の温度は高くても、上空へいけば気温は下がりますから、水蒸気が入りきれなくなって雲ができます。もともと水蒸気をたくさん含んでいた空気なので、上空でも1000mとかやや低めな位置から雲ができ、上空へあがればさらに温度がさがるので、段階的に雲ができていきます。
一気に空気があがっていくと雲がたてにのびて、雷をともなった激しい雨をふらせる積乱雲に。
空には様々な雲があって、その多くは中学受験の理科で学習します。ただ何気なく見上げる空と雲と。少し勉強するだけで何か面白さがわいてくるものです。
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