熊代大地(くましろだいち)

エジソンと蓄音機

2022.09.10

エジソンと蓄音機

「もしもし、EIKOH LiNKSTUDYの熊代でs」
『タダイマ、ルスニシテオリマス。ピーットイウオトノアトニ…』
「っ……。」

なんてやり取りも、近年かなり減ってきましたね。

ということで…

はいどーもー!熊代です。

PCもさることながら、携帯電話/スマートフォンもこの20年の間でかなり大きく発展しました。

このリンスタでも、生徒・保護者の皆様とはアプリを使ってのやり取りが主となっています。宿題の提出や、保護者の方々とのやり取りがスムーズに行えて、とても便利です。

ところでこの「録音」の機能。発明したのはあのトーマス・エジソン(英:Thomas Edison 18471934)です。アメリカ生まれで人類史上最大の発明家であり、人類の文明を飛躍的に発展させた人物です。
(意外と最近の人なんですよね。)

エジソンは偉い人~そんなの常識~ と言わず、最後までお付き合いください。
本当に偉い人なんです!そしてだいぶ変わった人です笑

開発されたのは、いわゆる「蓄音機」(英:phonograph)と呼ばれるものです。
エジソンが初めて録音をしたのは、童謡『メリーさんのひつじ』(英:Mary had a Little Lamb)だと言われています。

その後のエジソンは、アメリカ大陸の先住民族の言語を録音したり、音楽を録音するための専用機「レコード」を開発したり、世界初のレコード会社を設立したりと、録音に関する事業を推し進めていくことになります。
(実業家としても大成しているようで…なんて人だ…)

 電話の録音機能などは、電話開発においてライバルであったグラハム・ベル(英:Graham Bell)が参加することでさらに発展を遂げます。
(電話開発ではベルに軍配が上がっています。その話は機会があればまたいずれ。)

こういった発展がなければ、撮影した映像と音声とで学習をする映像授業という形態もとれなかったわけですから、我々オンライン学習の神祖と言っていいかもしれませんね。

晩年のエジソンは、電話や蓄音機では飽き足らず、この世を去るまである研究を続けました。

それは「精神電話」(英:spirit phone)の開発です。

つまり、「死者(霊界)との交信」が可能な機械です。

発明王であり科学者でもあるエジソンは、意外にも降霊やゴーストなどのオカルトにも大変興味があったようです。

私はとある機会があって、ナイチンゲールの肉声の録音を聴いたことがあります。
貴族でありながら数学を学び、「看護」という世界を切り拓いた彼女の人生もとても面白いのですが、それもまた機会があればいずれ。

そんなナイチンゲールも、蓄音機の発明には心惹かれたようで、「看護」と呼ばれる世界を生きる後世の人々にメッセージを残しているのです。

エジソンの精神電話の開発は夢半ばに終わり、100年近く経った今でも、実現には至っていません。
しかし、蓄音機によって、過去の偉人の生きた声を聴くことができることで、死者のメッセージを受けることができるのは素敵なことですね。

どうしても文字でのやり取りが多くなるこのご時世ですが、最後まで「声」でのコミュニケーションにこだわった偉大な発明王エジソンに学ぶことは、まだまだ多くあるかもしれませんね。

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