植物の屈性
2022.09.03
はいどーもー!熊代です。
この記事が掲載される頃にはもう9月といったでしょうか。
今日はバジたん特集!ということで、8日目のバジたんの観察をしてみたいと思います。
(バジたんの話だけ時間の流れが遅すぎる笑)
🌱バジたん近影🌱
「発芽まで10日ほど」と書かれていたわけですが、もうだいぶ育ってきました。
双子葉類らしく、ちゃんとどの芽も「子葉が2枚」になっていますね。
一斉にバンザイしているみたいで可愛い。
ところでこれ、何か違和感に気が付きませんか?
※芽が生えているところが偏っているのは、種の植え方のためです。
いくつかずつ偏って植えることで育てやすくなります。
よく見ると、どの芽も茎がよく見えますよね。ナナメ上から撮っているのだから、もっと葉の上面が見えていてもいいのに。
そこで、横から撮影したものも見てみましょうか。
こちらからの方がよくわかりますね。
明らかに何かを求めて、同じ方向に向かって伸びているのがわかります。
はてさて、この子たちは何に向かって伸びているのでしょうか。
写真を見ると、
・向かって右側が部屋の中
・向かって左側が窓(外)
であることがわかります。
…外、明るい、光!
そうです。光(太陽)がある方へからだを成長させているのです。
植物は光合成をしますから、光の方へ伸びていく性質があるわけです。
こういった性質は「屈性」と言われます。
「正の屈性」というと、その対象となる方へと向かっていく性質となります。
対して「負の屈性」というと、その対象から離れる方向へと向かう性質です。
植物は、光に対しては正の屈性があるので、
バジたんも窓の外を眺めているかのように成長していたのですね!
ちなみに、同じ方向に成長するという意味では、植物は皆「空に向かって」伸びていきますね。
これは重力屈性という性質です。負の重力屈性を持っているため、上へ上へと伸びていきます。
逆に、根は正の重力屈性を持っているため、下へ下へと伸びていきます。
こんな小さなからだですけれど、光や重力というエネルギーを一身に受けて成長しているのですね。
せっかくなので実験をしてみましょう。
さきほどの写真の左側と右側が入れ替わるように…プランターの向きを反転させると、バジたんの成長の向きはどのようになるでしょうか。
プランターの向きを反転させてから2日経った結果がこちらです。
根本は最初に伸びていった方向のままで、上半分がまた窓の方を向いています!(最初の写真の日とは茎のそり具合が異なりますね。)
太陽好きすぎるよバジたん…!
植物の「屈性」、面白いね!
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