ふしぎなことば「オノマトペ」
2022.08.06
こんにちは。熊部です。
オノマトペって素敵ですよね。
外に出て汗「びっしょり」になって、シャワーを浴びて「さっぱり」する。
「ふかふか」のベッドで「ぐっすり」眠る。
他の言葉では表すことのできない響きがあります。
笑いに関するオノマトペはたくさんあります。
「にこにこ」「くすくす」「ケラケラ」「ゲラゲラ」「にやにや」「にたにた」「ヘラヘラ」等々。
笑い声も「あはは」「いひひ」「うふふ」「えへへ」「おほほ」とたくさん種類があって、
全て微妙なニュアンスの違いがありそうです。
このオノマトペ、私たちの普段使っている言葉とも密接に関わっています。
息を「スーッ」と吸って、「ハー」と吐く。「フーフー」と息を吹きかける。
「ピカピカ」光る街のネオン。「ピヨピヨ」と鳴くヒヨコ。
これらの言葉の語源は「オノマトペ」だと言われています。
音がそのまま言葉になる現象は漢字の成り立ちにも見られるようです。
「蚊」という漢字は「むしへん」と「文」の組み合わせです。
「文(ブーン)」と飛ぶ「虫」で「蚊」になりました。
「猫」という漢字は「けものへん」と「苗」の組み合わせです。
「苗(ミョーウ)」と鳴く「けもの」だから「猫」です。
オノマトペに注目すると、皆さんの言葉を読む楽しみも増えるかもしれません。
オノマトペについて思いを馳せるきっかけになったのは
「ぎおんご ぎたいご じしょ 新装版」という本です。
この本の中で一番のお気に入りは「ぽかぽか」のページ。
ぽかぽか
①空気や陽射しがあたたかく快適な様子。
[例文]ぽかぽか晴れた日の午後、リサの父さんが帰ってきた。
②連続して軽く殴る様子。またその音。
[例文]父さんの肩をぽかぽか殴る。うれしいリサの照れ隠し。
出典:「ぎおんご ぎたいご じしょ 新装版(発売元:PIE International)」
心がぽかぽかするような素敵な例文ですね。では、また。
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