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大学入試に向けて高2の冬から取り組むべきこと3選(英語編①)

2023.10.27

こんにちは。英語講師の茂神です。
今回は、「大学入試に向けて高2の冬から取り組むべきこと3選(英語編)」をお送りします。

大学受験において、国公立/私立、文系/理系に関係なく、全受験生が必要となる科目が英語です。特に文系学部では、試験本番でのウエイトが他科目と比べ高く、言語科目という性質上、自ずと学習時間を割く必要が生じます。
また、学校や部活など、生活時間の全てを受験勉強に充てることが出来ない高校生は、試験に必要な科目を「全科目同時」に学習するよりも、重要性が高い科目から1科目ずつ学習を開始し、その学習が軌道に乗った段階で順次科目を追加していく方が効率的です。
LiNKSTUDY難関私大コースでも、高2の秋に英語の基礎を開始し、ある程度基礎が固まる(=英語学習かける時間が減る)年明けに地歴科目を開始、学習ルーティンを確立し、高3時に現代文、古文を順次追加していく学習法を推奨しています。

英語に関して高2のうちにやっておきたいことは以下の3つ。
①英単語
②英文法
③精読
今回は「①英単語」についてお話します。

  1. 必要となる語彙数

私文受験で習得すべき語彙数は大まかに以下の通り。
✅日東駒専・GMARCH・地方国公立:20003000
✅旧帝大・早慶:30004000
どのレベルの大学を受験するにしても、少なくとも2000語レベルは高2のうちに習得しておきたいところ。2000語レベルとは通常市販されている大学受験用標準レベルの単語帳です。
・ターゲット1900
・システム英単語
・速読英単語必修編
などです。
当然、旧帝大・早慶など上位の大学を目指す方は、これらの単語帳が終わり次第、さらに上のレベルの単語帳へ進みましょう。その際には、「文章付きの単語帳」がオススメです。新しい単語を覚えながら文章を読むことで、過去に学習した単語の復習が出来るのと同時に、次回お伝えする「精読」の確認も出来るからです。
文章付きの単語帳としてのオススメは、
・速読英単語上級編
・リンガメタリカ
などです。

英単語は英語学習の基本。これが入っていなければ、英文法も長文も理解することが出来なくなります。

  1. 単語の覚え方

単語を学習する際はまず「意味」を覚えることを優先させましょう。ここで言う「意味」とは「その単語が表す内容」のことで「字面」ではありません。
例えば、「apple」という単語を見た際に「りんご」や「林檎」という「字面」思い浮かべる人は少ないと思います。多くの方が「赤くて丸い果物そのもの」を思い浮かべるはずです。その頭の中に浮かんだ果物のイメージこそが「意味」なのです。

同じように「bewildered」という単語を覚える際に、「当惑させられた」などと字面をそのまま覚えても意味がありません。中には「当惑」の意味すら分からないまま暗記している方も見受けられます。当然「bewildered」を見た瞬間に「どうしたら良いか分からず困っている」イメージが思い浮かぶ必要があるのです。

このように「意味」を覚えて初めて「単語を使える」ようになるのです。
ですから単語を覚える際は、単語帳に記載されている「字面」そのまま丸暗記するのではなく、あまり細かいことに拘らず、例えば形容詞であれば「プラスイメージ」「マイナスイメージ」「多い」「少ない」、動詞であればOtoVの形を取れば「人にさせる系」、O1O2を取れば「与える系」などと覚えていく方が遥かに有益です。

  1. 学習量

単語の学習はとにかく反復です。30分~1時間の学習を「毎日」継続しましょう。最初の1週間は1~500単語まで、2週目は1~1000単語までというようにどんどん学習する範囲を広げていきます。最終的には毎日全範囲を回せるようにしましょう。
このやり方を提示すると、「1週間で500単語なんて無理!」と感じる方もいると思います。しかし、大体どの単語帳を使用しても、1000語レベルまでは殆どが今までに目にしたことのある単語。実質本気で詰め込むことになるのは後半の1000語ということになりますので安心してどんどん進めてください。暗記の定着の強度=繰り返す回数です。うろ覚えでも回数を重ねるごとに記憶として定着していきます。

ということで、第1回目は英単語についてでした。次回は英文法の学習法について説明します。

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