高校文化祭やオープンスクールでチェックすべきポイント

高校選びは、お子さまの将来に影響を与える重要な分岐点です。
志望校選定では、偏差値や進学実績などデータに目がいきがちですが、実際に足を運んでその雰囲気を肌で感じると、資料だけでは分からない重要なヒントを得られるものです。ここでは文化祭やオープンスクールなどの学校イベントではどのような点に着目すべきなのか、チェックすべきポイントをご紹介します。

＜各高校のイベントに参加しよう！＞
イベントといってもその内容はさまざまです。今回はその中でも参加していただきたい2つのイベントをご紹介します。効率よく「わが子に合う学校」を選ぶためにも、それぞれの特徴を理解したうえで参加しましょう。

①子どもが中学校生活を体験する「オープンスクール」
中学生が高校の授業や部活動などを実際に体験できるイベントです。
授業以外にも、理科の実験や、部活動の見学など、入学後の高校生活をイメージできるように工夫を凝らした楽しい企画が用意されています。また在校生が見学の案内役を務めるなど先輩と触れ合う機会も多く、ありのままの様子を見られる、気軽に質問できるなどのメリットがあります。

②高校の特徴がわかる「文化祭」
年に1度開催される「文化祭」は生徒の学習・研究の成果をまとめた展示物や、各部活動による演奏や演劇、ダンスの発表など、来場者を楽しませるものが目白押しのイベントです。
文化祭は普段の学校生活とは違いますが、学校の特徴や雰囲気、生き生きとした生徒の様子がいちばん伝わってくるイベントです。そのため保護者の方だけでなくお子さま一緒に参加するのがおすすめです。お子さまも将来が想像しやすくなり、どの学校にいきたいかという希望が見えやすくなります。同様に体育祭も見学ができる高校が増えています。

＜必ず確認しておきたい６個のポイント＞
お子さまが通うことになるかもしれない学校を深く知るためにも、高校のイベントに参加する際は確認すべきポイントを事前に整理しておくことが大切です。
その中でも特にチェックしておきたい6個のポイントをまとめました。事前のチェックポイント、当日確認すべきポイントに分けてお伝えいたします。

【事前のチェックポイント】
教育理念・指導方針
学校がどのような人間を育てようとしているのか、そのためにどのような教育に力を入れているのかを確認しましょう。ご家庭の教育方針、お子さまのやりたいことと合うかを見極めることが重要です。

校風
生徒の自主性を大切にする自由な学校や、先生が率先して指導する規律の厳しい学校など、学校によって校風が異なります。お子さまの性格と照らし合わせて順応できるかどうかを考えてみましょう。

【当日確認すべきポイント】
部活動・課外活動
部活動の参加が必須かどうかや、土日の活動の有無など、部活動や課外活動に対する考え方も学校によって異なります。体験授業や部活体験ができるのであれば、積極的に参加しましょう。入学後の学校生活がイメージしやすくなります。

施設・設備
校舎の耐震性はもちろん、図書室やICT環境、学食や売店、グラウンドやプールなど、施設・設備も確認しておきましょう。清掃状況や図書室の蔵書数も確認しておきたいポイントです。
寮を希望する場合は、寮の見学もしましょう。

通学経路・周辺環境
実際に通学することを想定して、交通手段や所要時間、周辺環境を同時に確認しておきましょう。通学時間が長すぎたり乗り換えが多すぎたりすると、毎日の通学が大変です。
また、駅から学校が遠い、駅までの治安が悪い場合、夜遅くに帰るときにトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
治安維持のために学校がどのような取り組みを行っているのかも確認しておくと安心です。

進学実績・進学条件
進学先や合格者数だけでなく、どのような受験指導を行っているかなど、ホームページにはない情報の確認をしておきましょう。

＜お子さまが文化祭、オープンスクールに参加したら、必ず感想を聞きましょう＞
イベントに参加した後は、毎回感想聞くようにしましょう。様々な学校に行くことで、お子さまがどんなところに惹かれるのかが、保護者の方も分かってきます。
進学後、お子さまが有意義な学校生活を送るためにも、お子さまの意見も参考にしながら志望校を選んでいきましょう。

＜まとめ＞
今回は、志望校の文化祭やオープンスクール、その際に確認しておきたい重要な見学ポイントについてご紹介しました。
学校のホームページやパンフレットを見ただけではわからないことを肌で感じられる高校のイベントは、受験前に必ず参加しておきたいイベントです。参加する一番のメリットは、お子さま自身が「この学校に絶対に合格したい」という明確な目標を持てるようになることです。
事前によく調べた上で予約、参加しましょう。