2025年中学入試問題 栄光リンクスタディ エキスパート講師はこう見る!
2025.01.29
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107【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月30日(木) 13:09
1/19 西大和学園中 理科
[1] 太陽のうごき
[2] 消化、動物の個体数
[3] 中和の計算
[4] 金属のあたたまり方の計算
[2]では飼育箱にアズキとアズキゾウムシを入れ、入れた成虫の個体数に対して、産卵後羽化した個体数がどのように変化するかを計算する問題や考える問題がありました。
[4]は金属の棒をあたためたときに膨張する現象についての計算がありました。
装置に棒と回転する針金をつけ、棒あたためたときに、針金が回転することは小学4年生で学習しますが、この問題では針金が回転するときの転がった長さを小数第3位まで計算する問題など、計算問題が複数ありました。
106【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月29日(水) 19:18
1/11 愛知県立附属中学校 適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ
愛知県立の中高一貫校は
愛知県立明和高等学校附属中、愛知県立半田高等学校附属中、愛知県立刈谷高等学校附属中、愛知県立津島高等学校附属中の4校で、愛知県内に住所があることが出願条件になっています。
1次試験で「適性検査」があり、後日1次合格者は2次試験として「面接」があります。
適性検査は適性検査Ⅰと適性検査Ⅱがあり、それぞれに様々な教科をの融合した出題がされていました。
理科的な内容は以下のとおりでした。
適性検査Ⅰ
メダカの水槽に、電磁石を用いた「磁石つきえさやり機」を作る際の回路図のスイッチを入れ方や電磁石の強さについて選ぶ問題がありました。
メダカのスケッチをみてオスとメスを判断する問題、卵から誕生するまでのスケッチをもとにした問題がありました。
また、2023年に条件付特定外来生物に指定されたアメリカザリガニに関する文章にあてはまる文を選ぶ問題がありました。
適性検査Ⅱ
人工衛星の打ち上げ場所について考える問題、酸素、二酸化炭素などの気体の性質、カーボンニュートラルについて考える問題がありました。
105【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月29日(水) 14:30
1/18 栄東中 東大Ⅱ 理科
栄東中は5回の入試日程があり、1月18日が最終日でした。
合格者は東大クラス合格になり、合格者の一部が「1年間特待」としての合格になりました。
理科の出題は以下の通りでした。
[1] 音速の計算
[2] 気体の性質、カセットコンロの仕組み
[3] 植物 トウモロコシの特徴、オオカナダモの光合成
[4] 太陽
[1]は音の速さ秒速340mとして考える計算問題でした。
雷が光ってから音が聞こえるまで、風の吹き方によって聞こえるまでの時間がどのように変化するかを考える問題がありました。
後半は花火の音についてでした。打ち上げるときの音と、上空で花火が開いたときの「破裂音」の時間の差について計算する問題がありました。
[3]前半はトウモロコシについて、収穫したトウモロコシの写真とそこにうつっているひげが種子につながっている様子のスケッチから、トウモロコシのひげについて考える問題がありました。
後半は太陽の光をプリズムに通して光に含まれる色をわけたあと、オオカナダモにあて、それぞれの色に対してオオカナダモの光合成や呼吸がどのように変化するかを考える問題がありました。
104【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月29日(水) 14:06
1/18 甲陽学院中(第一日) 算数
大問1 計算、図形:2つの正六角形を並べた中に作図された台形の面積。
大問2 食塩水:A,B,Cの容器内の食塩水を少しずつ取り出して移していく頻出問題。
大問3 数の性質:2025の約数のうち、1けたの約数を4つ持つものを考える。ていねいな思考と作業力が求められる。
大問4 図形:正多角形の外周を正三角形が転がり移動する。⑴の気づきを⑵に活かす。
大問5 立体(影の面積):立方体の近くにある電球からの光で作られる影の面積を求める。
大問6 速さ:標高48mのA地点から太郎君が、標高60mのB地点から花子さんが互いにB地点とA地点を目指して同時に歩きはじめます。標高の条件を入れることで2つの相似を用いた図形の問題になっている。面白い。
難易度は決して低くないが、単に計算や作業を複雑にしているのではなく工夫された問題が多い。算数の好きな(次の)受験生は是非どこかの機会で取り組んでみましょう。
103【最難関中学受験国語科】熊部 翼 2025年01月28日(火) 16:42
1/22 渋谷教育学園幕張中① 国語
大問1は永井玲衣『水中の哲学者たち』
M-1グランプリの霜降り明星のネタや又吉直樹の自由律俳句を例に
個人的で目に見えない、小さな小さな出来事があわさってできた私達
そんな私やあなたを軽んじてしまうことを恐れながら実践している『哲学対話』。
筆者の実践はPodcastなどのメディアで2024年しばしば耳にすることがありました。
大問2は安岡章太郎『球の行方』
古い文章ではあるのですが、少年の細かな行動などは自分自身の少年時代と重ね合わせたり、令和の小学生にとっても思い当たることがあったりするのではないかと思います。
2024年にノーベル賞を受賞したハン・ガンを選ぶ問題もありました。
102【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月28日(火) 16:32
1/27 芝浦工大柏中では「民営化」に関する出題がありました。
財政再建のため政府の事業の民営化が検討されているが、それに対して心配する声がある理由を郵便事業を例に説明する問題です。
郵便事業が始まったのは、明治時代の初めの1871年のこと。全国均一料金という、誰もが平等に利用できるしくみがつくられました。このしくみを築いた前島密は1円切手の肖像にもなっています。しかし、郵便のサービスを利用する人の数には、どうしても地域差が出てしまいます。利用者の少ない地域では利益を出すことは難しいのですが、国の事業である以上、それでも続けていかなければなりません。
しかし、民間企業はそれでは成り立ちません。民間企業は利益を出さなければいけないのです。利益を出すためには、利用者の多いところと少ないところでサービスに差をつけなければならないこともあります。利用者が少ないのであればその分料金を上げるとか、それでも利益が出なければサービスそのものを廃止してしまうとか、そういった対策をしなければ民間企業は存続できなくなってしまうのです。
大人にとってはあたりまえのことですが、小学生にとってはなかなかハードルの高い問題だったかもしれませんね。
そういえば、前島密の「顔がコワイ」という理由で郵便局のキャラクターぽすくまの1円切手が発売されたというのを、ふと思い出しました。個人的にはそれほどコワイとは思わないんですけどね・・・(笑)
101【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月28日(火) 16:17
1/27 芝浦工大柏中② 算数
大問1 計算、角の大きさ:0.75や0.125など覚えておきたい数を用いた計算、⑵は外角を用いた基本問題
大問2 比:和が一定の比の問題
大問3 立体図形:円柱を底面に垂直な面で切断した図形の体積と表面積
大問4 数の性質:約数に注目した問題。⑵は2835を素因数分解したときの3,5,7の個数から考えて解きましょう。
大問5 立体図形:直方体の容器に水を入れ、三角柱のおもりを沈める。おもりのどの面を下にするかで変化するこぼれる水の量について解く。
大問6 平面図形:会話形式の問題。正三角形のタイルを並べて正三角形と正六角形を作る。作業の中で規則を見つけるいわゆる現場問題。
大問7 速さ:太郎君と次郎君が長距離競争をする。太郎君は6kmの地点で一度だけ減速、次郎君は20分ごとに毎時3kmずつ減速します。ていねいに整理して解きましょう。ちなみに問題文の条件に従うと、次郎君は1時間40分走ったところで動けなくなります。
難易度に結構差があります。前半の易しい問題をしっかり得点した上で、中盤以降の問題から解ける問題を正確に解いて得点しましょう。
100【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月28日(火) 15:53
1/26 専修大松戸中② 算数
大問1 計算:整数計算、分数計算、逆算、工夫して解く ⑷は結合法則を用いて…と式の整理に時間をかけるより、60×1/15+60+1/20=4+3とした方が楽。
大問2 一行頻出:時間の単位、食塩水、場合の数、割合、角柱の頂点の数
大問3 仕事算:基本的な頻出問題。
大問4 比、平均:問題文を整理するところでつまづいた受験生も多いのでは。線分図にまとめるとわかりやすい。
大問5 平面図形:半円の内の面積の問題。正三角形が見えれば解法も見つかりやすい。
大問6 速さ、ダイヤグラム:上り、下り、平地をそれぞれ異なる速さで移動する。頻出問題。
大問7 整数の性質:会話形式の問題。2025個の積み木を用いて平方数、立方数との関連を考えさせる。
様々な単元からバランスよく出題されている。比較的解きやすい問題が多いものの、しっかり考えさせられる問題もあるので、時間を上手に使って取り組むことが大切。
99【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月28日(火) 15:13
1/26 専修大松戸中の大問1は、富山県を題材にした問題でした。
そのなかの1問に、「先用後利」とよばれる富山の薬売り独特の販売方法について説明するという問題がありました。
「先用後利」とは「用いることを先にし、利益は後から」とした富山の薬売りの基本理念なのですが、あまり馴染みのなかった受験生もいたかもしれません。
富山の薬売りは、各家庭にあらかじめ医薬品を預けておき、半年か1年後に再び訪れたときに、使用した薬の分の代金を受け取って使った分を補充するという商売をしていました。
また、富山の薬売りの特徴として、おまけを置いていくというのがあるのですが、私が小さい頃のかすかな記憶を辿ると薬と紙風船が結びつくのです。それが富山の薬売りだったかどうかは定かではないのですが、そんなことを思い出した問題でした。
98【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月28日(火) 13:09
1/26 専修大松戸中② 理科
[1] 小問集合 太陽のうごき/気体/微生物/浮力/猛暑
[2] 水の状態変化
[3] 星座 オリオン座
[4] 昆虫 アメリカシロヒトリの生命表
[5] ふりこの運動
全体的に基本から標準レベルの内容で、日頃の学習成果を出しやすいつくりになっていました。
[4]ではガの一種であるアメリカシロヒトリの卵から、各齢数ごとの幼虫、さなぎ、成虫の個体数と死亡数などが一覧化された生命表をもとにして死亡率の高い時期を考える問題。アメリカシロヒトリの個体数を維持するために必要なメスの個体数を計算する問題がありました。
また、[1]では2024年に40日連続猛暑日を記録した都市を選ぶ問題がありました。
97【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月26日(日) 21:30
1/12 獨協埼玉中② 理科
[1] 小問集合
溶解度/対流/実験操作/植物のつくり/ばねの長さ/豆電球の回路/電熱線の発熱
[2] 眼のつくり
[3] 太陽
[2]は眼のつくりに関する様々な問題がありました。
前半は肉食動物と草食動物の眼の付き方の違い、昆虫の眼のはたらきと名称を答える問題がありました。
後半は右眼と左眼の視神経が脳にどのようにつながっているか、図を見ながら考える問題がありました。
[3]は2024年に日本国内で観測されたオーロラについての知識を答える問題、地球と太陽の距離をもとに計算する問題などがありました。
96【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月26日(日) 15:54
1/25 立教新座中① 算数
大問1 計算、一行頻出:計算、数の性質、サイコロ、年令算、平面図形(角の大きさ) 特に難しい(すぎる)問題はなし。⑹は線対称であることを利用して図2に作図(かきこみ)して解きましょう。
大問2 平面図形:面積と辺の比、台形と平行四辺形を用いた一般的な問題
大問3 立体図形:円すいの問題、⑵までは基本問題。⑶も近年では同様の出題が結構見られる標準的な問題。
大問4 数の性質:1~100までの数字を書かれたボールを3個取り出して箱に入れるとルールに従った数字が表示される。⑶までは得点したい。⑷も45×45=2025を学んでいる今年の受験生なら方針をたてやすかったはず。
大問5 流水算:流水算と距離差グラフの問題。差がつくとしたらここか。
全体的に取り組みやすい問題が多く、取るべきところをきちんと得点する正確さが求められる問題構成です。
95【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月26日(日) 13:07
1/25 立教新座中① 理科
[1] 水溶液の反応の計算
[2] 太陽のうごき
[3] 運動の計算
[4] 節足動物
[1]はヨウ素液とビタミンCの反応についてでした。ヨウ素液に含まれる成分がレモン果汁に含まれるビタミンCと反応して色が変化する性質を利用し、レモン1個に含まれるビタミンCの重さを求める計算がありました。レモンに含まれるビタミンCについては過去に他校でも出題されたことがあり、見たことがある受験生もいたのではないかと思います。
[3]は100m走をした選手の結果をもとに区間ごとのはやさを計算する問題がありました。
[4]はザリガニを採集して目印をつける手法で、池全体に生息するザリガニの個体数を推定する計算問題がありました。
94【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月24日(金) 17:46
1/21 国府台女子中① 理科
[1] カエル
[2] 金属の性質、金属の燃焼の計算
[3] 太陽系の惑星
[4] 豆電球の回路
[2]はステンレスの皿に銅の粉末を入れて加熱し、加熱前後の重さについてまとめられた表を用いての計算問題がありました。加熱回数が増えるとともに、粉末は重くなり、やがて加熱をしても重さがかわらなくなります。かわらなくなる理由を選ぶなどの基本的な知識問題、結びついた酸素の重さの比を求める計算、加熱後に酸素と結びついていない銅の重さを求める問題など標準的な計算問題でした。
[3]は太陽系の惑星ごとの性質についての問題、金星を真夜中に見ることができない理由を選ぶ問題などがありました。
93【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月24日(金) 16:06
1/22 昭和学院秀英中① 理科
[1] てこのつりあい
[2] 水溶液
[3] メダカ
多くの学校の理科は物理、化学、生物、地学の4題構成で、昨年の昭和学院秀英中①の理科も4題構成だったのですが、今年は地学からの出題がない3題構成となっていました。
[1]はL字型の板でつくられた本立てをななめにかたむけたときの重さのかかり方を板の重さをもとに計算する問題がありました。
[3]前半はメダカについて、産卵する時間帯や雌雄のひれの形などの知識問題でした。
後半はメダカのオスとメスのひれを切り取って水槽に1匹ずつ入れた際に、メスの産卵率がどうなるか、ひれの有無と産卵率の関係がかかれた実験結果の表から考察する問題がありました。
メダカのひれをきるというのはかわいそうな気もしますが、理科実験の問題では中学、高校でも見かけるものです。
学校の先生は入試問題を作る際に、実際にこの実験をやってみたのか気になるところではあります。
92【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月24日(金) 15:53
1/18 京都府立中学 適性をみる検査Ⅱ
京都府立の中高一貫校は
洛北高校附属中学校、南陽高校附属中学校、園部高校附属中学、福知山高校附属中学校の4校です。
小学校からの報告書、「適性をみる検査」Ⅰ~Ⅲ(各45分)と面接によって選抜されます。
「適性をみる検査Ⅱ」で理科の出題がありました。
[1] 社会(歴史)
[2] 理科(光電池、電磁石、植物)
[3] 社会(オリンピック)、理科(川の流れのはたらき、水溶液の性質)
[2]前半は光電池を用いてつくった電磁石の回路で、太陽高度によって電磁石の強さがどのように変化するかを考える問題でした。
後半は日光の強さと光合成などのはたらきについて、実験結果をもとに説明する問題などがありました。
91【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月24日(金) 14:44
1/18 栄東東大Ⅱ 算数
大問4・・・色分けの問題でとても難しい問題が出題されました。
この手の問題は、「場合分け」をいかにキレイに分けられるかが肝なのですが、今回はココが非常にわかりづらい!
そこで大事なのが、「⑴の誘導に従う」ということです。
⑴でどういった場合分けをするかを学び、⑵でその続きを書き出す。
そして、⑶でさらにその続きが「ある法則」に則っていることに気づく、といった流れですね。
このある法則が、「アルゴリズム(周期性)」と呼んでいるもので、樹形図を描く上でとても役に立つ考え方なんですね。
難関校の場合の数を解く上で、必須の考え方です。
90【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月24日(金) 14:32
1/16 栄東B 算数
大問3・・・またまた「延長の2重クロス」の問題が出題されています。本当に開智中とは対照的ですね。「延長の2重クロス」「凧型面積比」どちらがベストなのか、常に比べることが大事です。
大問2・・・トライアスロンの問題です。他ではあまり見たことがないタイプの問題ですね。
線分図でもなく、ダイヤグラムでもなく、各種目にかかった時間を丁寧に求めていくことがカギです。
89【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月24日(金) 14:14
1/12 栄東東大Ⅰ(特待) 算数
大問1⑶・・・文章は至ってシンプルな「食塩水のやり取り」の問題。のように見えますが、ビーカー図を埋めていくだけでは解けません。
大問3・・・2025問題を上手く絡めてきましたね。
九九のすべての積を足すと、2025になる。また、立法数(同じ整数を3回かけ合わせたもの)の和で表すこともできる。
問題自体は、2ページにわたる会話文形式の問題文に沿って手を動かせば、解けるようにできています。本郷中などでこの形式が出題されるので、受験される方はしっかり練習しておきましょう。
88【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月24日(金) 13:49
1/11 栄東A(難関) 算数
全体的に基礎の忠実な問題ですね。
大問3・・・こういう図形を見ると、やはり「メネラウスの定理」を知っている生徒は得をするよなあ、といつも思ってしまいます。使いこなせるようになるまで練習した方がいい。
大問5・・・水そうに水を入れると同時におもりも容器の中に入っていく、という問題。
これ、冬期テキストにありましたよ!直前期に実施した問題から出題されることは、往々にしてよくあります。
入試の当日まで復習を怠らない!教訓にしたいですね。
87【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月24日(金) 13:38
1/10 栄東A(東大) 算数
大問3・・・開智中のときに「延長の2重クロス」が主流ではなくなってきたかも、と触れましたが、逆にそれを用いて解く問題。
やはり大事なのは、一つの解き方に固執するのではなく、いろいろな知見を持つということですね。
大問5・・・15,25,35の倍数を書き出した数列の問題。公倍数まで書き出す、というセオリーがとてつもなく面倒でミスしやすいんですよね。できれば書き出しではなく「ベン図」で解きたい。⑶が面白いです。「周期の余り部分」も書き出すのではなく、1周期から要らない部分を削った方が圧倒的に楽に解ける。常日頃、どうやったらラクに解けるのか、を考えている人が得をする問題ですね。
86【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月24日(金) 13:38
1/19 西大和学園中では、アニマルウェルフェアについての出題がありました。
アニマルウェルフェアとは、家畜などの人間が管理する動物に対して本来の習性に合った生活環境を与えることで健康で心身に苦痛のないように飼育することをいいます。昨年のパリオリンピックでは、選手に提供する食事に使う食材はこの基準に基づいて調達されていました。
問題中には、子牛に保温性の優れたジャケットを提供する、畜舎に十分なおがくずを敷いて清潔な環境を保つ、えさや水をめぐる争いをなくすための給餌器や給水器が例として挙げられ、畜産業者がアニマルウェルフェアに取り組むメリットが問われています。
家畜をより良い環境で飼育するということが理解できれば、生産性、安全性などのメリットが思う浮かぶはずです。
農林水産省のHPにも「アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています」と書いてあるのですが、飼育する面積に限りのある日本では、その普及のハードルは高いようです。
85【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月24日(金) 13:26
1/23 芝浦工大柏中① 理科
[1] シダ植物
[2] 天気
[3] 気体の性質、燃焼の計算、熱の計算、地球環境問題
[4] プラスチック、地球環境、光など融合問題
[2]は2024年7月25日と2024年8月17日の天気図をもとに答える問題でした。
7月25日は線状降水帯が発生して山形県で大雨特別警報が出された日でした。
8月17日は台風7号が関東地方に接近した日でした。
気象に関する知識、大雨によってひきおこされる被害や避難が必要になる場合について、降水量に関する計算問題などがありました。
[3]は光の3原色など光に関する知識問題と、プラスチックごみやSDGsなど地球環境に関する話題も設問にありました。
[3],[4]は複数のテーマがおりまぜられた大問となっており、幅広く考える問題となっていました。
問題用紙は計18ページで、手際よく問題を解いていく力も必要でした。
84【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月23日(木) 19:15
1/23 芝浦工大柏中では、田中角栄元首相の一生を書いた年表を見て解く問題が出題されました。
田中角栄は、日中共同声明によって中国との国交を回復した人物としてテキストにも載っている人物です。その反面、ロッキード事件で逮捕されたことからマイナスのイメージを持たれることもありますよね。近年は彼の功績を見直す動きもありますが、そのような人物の一生が出題されるとは、時の流れを感じるしかないですね。ただ、問題自体は田中角栄を知らなくても解けるものでした。
もう1つ紹介しておきます。
昨年は、バス路線の廃止や減便といったことが大きなニュースの1つになりました。その原因となっているのが運転手不足です。問題は「あなたがある自治体の首長で、バス廃止に対して住民からその維持が求められているとしたらどんな対策がとれるか」ということを考えるものになっています。リード文中には、大型免許を持つ元自衛隊員の雇用や外国人の雇用の例が書いてありますが、みなさんだったらどうしますか? ぜひ考えてみてください。
83【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月23日(木) 19:14
1/23 芝浦工大柏中① 算数
大問1 計算(逆算)、図形(ひもの長さ)
大問2 通過算
大問3 平面図形:⑴は有名な知識問題、⑵も共通部分を加えて差を求める定番問題。
大問4 数の性質:2,3,5の倍数の旗に色を塗っていく。色が上書きされることをきちんと理解して解きましょう。
大問5 立体図形:三角柱の一部に板を置いたときに作られる影の面積を求める。作図力が問われる問題。
大問6 場合の数:会話形式の問題。太郎君と次郎君の会話から夏休みの宿題の解き方(何通りあるか)について考える。
大問7 割合:大豆、塩、麹を混ぜて「麹みそ」を作る。こういった料理と絡めた割合の問題はこれからも色々な学校で出題されそう。
一つ一つの問題の難易度はそこまで高くありませんが、問題数を考えるとていねいに取り組んで、一回できちんと正解を求めるスピードと正確さが必要です。日々の学習における取り組み姿勢が問われています。
82【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月23日(木) 19:00
1/22 昭和学院秀英中① 算数
大問1 計算、一行頻出:逆算、数の性質(約分)、暦、集合
大問2 図形問題:積み木(公倍数)、相似、回転体(表面積、体積)
大問3 数の性質:分母、分子がどちらも奇数列になっている分数に関する問題
大問4 食塩水:飽和水溶液の考えを示して条件を満たす濃度を求めさせる。面白い。
大問5 立体図形:三角柱の切断。ふったサイコロの目で切断する場所を決める。
どの問題も程よい難易度で、様々な分野からバランスよく出題されている。
81【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月23日(木) 18:29
1/22 渋谷幕張中① 算数
大問1 長方形に敷きつめられた正方形のタイルを対角線などで切ったときに切られるタイルの数を問う問題。すでに1月中に3校以上で出題されている頻出問題。
大問2 数の性質、場合の数:4ケタの整数A77Bの各位を小さい順に並べ替え、A77Bとの差を求める。その差に関する問題。⑴から順にていねいに作業していきましょう。
大問3 カメラの充電残量とグラフの読み取り。斬新な視点での問題。これは面白い。ただ受験生は動揺しただろうなぁ。
大問4 平面図形:⑴では直角二等辺三角形、⑵では長方形を正方形と直角二等辺三角形でしきつめている。それぞれ与えられた長さの比を求める。⑴は1番小さい正方形と2番目に小さい正方形の比を求めると解きやすい。
大問5 立体図形:正四面体の切断。立方体でしか切断経験のない受験生には厳しかったかも。近年の状況を踏まえると、こうしたレベルの受験に臨む受験生には正四面体や正八面体の切断は事前に経験させておきたい。
全体的にさすがの難易度。センスもていねいさも情報整理能力も高いレベルで求められている。
80【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月23日(木) 16:22
社会科の3分野のうち、地理や公民は社会情勢などによって変化するものですが、歴史は基本的に変わらないというのが一般的な見方でしょう。
1/22 渋谷幕張中では、その固定概念に楔を打ち込むような文章を読んで解答するという問題が出ました。
「日本の文化が国風化したのは、遣唐使が廃止されたから」
「墾田永年私財法によって公地公民制が崩壊した」
「江戸時代の三大改革とは享保・寛政・天保の改革である」
「ペリー来航をきっかけに、日本は一方的に不平等条約を結ばされた」
「八幡製鉄所が九州につくられたのは、鉄を海外に輸出するため」
という、テキストにもあたりまえのように載っている歴史知識について、「本当にそれでいいの?」「こういう見方もできるのでは?」といったことが書かれているのです。
実際に私が学校で学んだときと見方が変わっている歴史もありますからね。興味深い内容のこの文章を、問題を解く前にじっくりと読んでしまいました。
設問については、難問ではありますがここまで学習を積んできた受験生が考えられるものになっています。
79【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月23日(木) 12:22
1/21 東邦大東邦中 前期 理科
試験時間45分 100点満点
[1] 火山
[2] 植物
[3] ボールの落下運動
[4] 川の流れのはたらき
[5] 金属の燃焼計算
[6] 水の温度上昇
大問は6問と他の学校と比べて多いですが、小問数は[5]の計算以外は2~4問と少なめでした。
[4]はキャンプ旅行の日記が3日分スケッチととともにかかれており、かかれている文章をもとに、キャンプをした場所が川のどのあたりかを答える問題がありました。川の流れに関する問題ですが、知識をもとに考える要素もあるところが特徴的でした。
78【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月22日(水) 19:42
1/20 市川中① 理科
[1] 水平に投げたボールの落下運動
[2] チョークを加熱する実験、チョークに塩酸を加えて気体を発生させる実験
[3] 生き物に由来することわざ、人体に由来することわざ
[4] ロケット、探査機の打ち上げ方
100点満点で40分と、比較的長めで配点の高い試験とあり、各大問とも説明文が長く、丁寧に読み取る必要がありました。
[3]は国語で学習することわざ・慣用句の知識が必須な内容でした。
「桃栗三年柿八年」の3つの果物すべてが空欄、「かえるの子はかえる」の生物名の部分が空欄など、さまざまことわざの生物名が空欄かつ、続く小問は空欄部分の生物名に関するもので、もとのことわざの生物名を間違うと、解答を導くことはできない問題でした。
[4]では宇宙にある探査機が目的地へ向かううえで、途中にある惑星の重力を利用する「スイングバイ」の仕組みを考える問題がありました。
77【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月22日(水) 18:49
1/15 開智中(特待B) 算数
大問3・・・誰もが一度はやったことがある?「石取りゲーム」の出題です!
このゲームには必勝法があり、最初の個数と取れる個数の最大数によって「先手必勝」か「先手必敗」かが決まっています。(知ってた?)
今回は最後の石を取った人が勝ち、というルールですので、「取れる最大数+1」の倍数をキープした側が必ず勝つ仕組みになっています。
昔から存在する子ども遊びが、じつは算数や数学の理論によって攻略することができるんですね。うーん、奥が深い。
ぜひ何も知らない友達やご家族にゲームを仕掛けてみてください。
76【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月22日(水) 14:32
1/18 灘中(1日目) 算数
大問1 計算問題:例年の通りその年の数字を用いた計算問題。今年は分数計算の結果に2.025を加えています。
大問2 食塩水
大問3 売買損益
大問4 数の性質:2025と同じように9と25の公倍数でかつ0を一つだけ含む数字を求める。
大問5 周期、数の性質:情報を整理して植木算と公倍数を用いて答えを導きましょう。
大問6 数の性質:九九の表において、長方形で囲まれた部分の和が315であるものを考える。
大問7 数の性質:3~9と0の8個の数字を並べ替えて作られる数字に関して考える。実は覆面算を文章化しただけ。相変わらずこういう出題好きだなぁ。ちゃんと難しい。
大問8 平面図形 平行四辺形内に作図された三角形と平行四辺形の面積の比。この学校における入試問題としてはサービス問題。
大問9 平面図形:半円内に作図した五角形の面積。
大問10 図形の回転移動:固定した正方形のまわりをそれと合同な正方形が回転するときにその1辺が描く軌跡の面積を求める。
大問11 立体図形:五角柱の切断
大問12 立体図形:立体A(十二面体)と立体B(正四角錐)の体積の比
灘中は2日間に渡って入試を行い、1日目の算数は一行問題、2日目は記述解答も含めた大問構成(今年は5問)で出題されます。一行問題と言ってもその難易度は非常に高いものが多く、今年もたくさんの良問が見受けられます。高いレベルでの入試に臨む予定の次年度の受験生はどこかで触れておくといいでしょう。
75【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月22日(水) 13:59
12/ 1 国府台女子 推薦入試 理科
国府台女子中の推薦入試は理科・社会あわせて50分という試験時間でした。
[1] 血液循環
[2] 気体の性質
[3] 川の流れのはたらき
[4] 振り子の運動
問題表紙には「基礎学力調査」とかかれており、全般的に基本的な内容がならんでいました。
[1]は心臓から肺や体の各部へ続く血管の図をもとに答える問題でした。
図中の臓器を答える問題、尿素が少ない血液が流れる血管を選ぶ問題などがありました。
また、十二指腸に出るすい液がアルカリ性であることの役割を、「中和」という言葉を用いて説明する記述問題がありました。解答欄は1行分で端的に答えるようになっていました。
74【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月22日(水) 13:02
1/14 佐久長聖中 東京入試② 理科
佐久長聖中は長野県の学校ですが、東京都内に試験会場をもうけて2回入試が行われました。
[1] 坂道を転がる球の運動
[2] 気体発生の計算
[3] 人体(呼吸、血流量、筋肉)
[4] 天気、湿度計算
[5] 浮力の計算
全体的に計算問題が多いつくりとなっていました。
[1]は質量の違う3種類の球を坂道で転がして、坂道の下にある木片にあてたとき、木片が何cm動くか、グラフを読み取って計算する問題でした。
[4]は2024年1月16日の天気図、各地の気象データがかかれており、気温と飽和水蒸気量の関係の表をもとに水蒸気量や湿度を計算する問題がありました。
73【最難関中学受験国語科】熊部 翼 2025年01月21日(火) 21:12
1/21 東邦大東邦中
記述問題はなく、選択肢問題+書き抜きの問題のみの出題です。
こう聞くと、東邦大東邦を目指すには記述の力はいらない!と
思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
問いに対して自分なりの想定記述解答を持ち表現する力がないと、
巧妙に作り込まれた選択肢に騙されてしまう問題だと思います。
72【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月21日(火) 19:40
1/21 東邦大東邦中では、最高裁判所での判決についての出題がありました。
まず、最高裁判所の判決では多数決で判決文が出されるが、その際に多数意見に対しての個々の裁判官の反対意見も示されることが書かれています。
これを踏まえて、まず裁判官の個人の意見が示される理由を選ぶ問題が出題されています。テキストに載っている知識ではありませんが、最高裁判所の裁判官ということを考えれば正答を選ぶことができます。このような知識の関連付けというのは、特に難関校の入試問題を克服するためには必要な力の1つです。1つ1つの知識を単体で覚えていくだけでなく、それぞれの知識のつながりを意識する学習姿勢が求められます。
次に、夫婦別姓についての最高裁判所の判決が示され、その判決に対しての反対意見として正しい文を選ぶという問題が続きます。もちろん、これはそれぞれの意見をよく読めばわかるのですが、この1つ1つの文が長いんです。全体の最後のほうの問題だったので、焦った受験生もいたかもしれません。早く正確な読解力が必要なのは国語だけではないということですね。
71【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月21日(火) 18:56
1/21 国府台女子中では、2024年1月の能登半島地震と9月の豪雨被害をテーマにした文章を読んで答える問題が出題されました。
文章中には、地震発生時における瓦屋根の危険性と伝統的景観の維持の両立のことや、半島部の過疎化についてのことなども書かれていました。そして、災害からの復興の手段として「特定の目的のためにインターネット上でプロジェクトを公開し、不特定多数の人から支援金を募る手法」もおこなわれていることが記され、この手法を何というかという問題につながっています。
ニュースなどで聞いたことがある受験生もいたかもしれませんが、小学生には少々ハードルの高い用語だったかもしれません。
70【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月21日(火) 18:18
1/21 東邦大東邦中前期 算数
大問1 計算:計算、逆算、部分分数分解 ⑶は帯分数にして考えれば暗算で解けますね
大問2 一行頻出:食塩水、数の性質、速さ(燃費)、平面図形、回転体 ⑷は一瞬悩んでしまいそうですが、2つの三角定規に分けることに気づけば…。
大問3 規則性:マス目のある大きな紙に規則に従って数を入れていく。典型的な数表の問題。
大問4 水量変化:穴のあいたおもり①と立方体のおもり②を入れた容器に水を入れていく。グラフの読み取りがきちんと出来れば大丈夫。
大問5 速さ:3地点を往復移動するX、Y、Zに関する問題。ていねいに手を動かして規則を見つけましょう。
大問6 立体図形:正八面体上における面積と辺の比に関する問題。作図力とイメージ力が大切。
前半が易しいので、そこでしっかり得点し、後半では⑴や⑵など解けそうなところにきちんと向き合って取り組んでほしい。
69【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月21日(火) 16:25
1/20 市川中では、資料を使った2つの問題に注目してみました。
1つ目は、人口の増加している千葉県印西市の2000年と2020年の人口ピラミッドから、人口増加の要因を読み取る問題です。資料を見ると、30~40代と0~9歳までの人口が増えていることがわかります。これは子どもを持つ家庭が印西市に住むようになっているということですから、おそらく子育てに対する政策が成功しているのだろうということがわかります。同じ千葉県内だと流山市などもそうですよね。
2つ目は、小学生のいる世帯の年収分布の変化のグラフを見て答える問題です。グラフを見ると、700万円以上は微増、900万円以上の世帯が大きく増えている一方、500万円以下の世帯が減少していることがわかります。これは、収入の多い家庭は子どもを持つ余裕があるが、収入が少ない家庭は子どもを持つ余裕がないという格差の問題につながります。
どちらの問題も現代日本の社会問題につながるもので、作問者の先生は子どもたちに問題提起をしているのかもしれませんね。
68【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月21日(火) 15:57
1/21 国府台女子中① 算数
大問1 計算:整数四則演算、小数分数混合、逆算
大問2 売買損益、年令算、速さ、循環小数(規則性)、数の性質、ニュートン算
大問3 ⑴交わる直線の交点の数、周期(ライトの点灯) どちらも誘導に従って問題文中の空欄を埋めていく問題
大問4 図形:円の転がり移動、面積と辺の比、回転体
大問5 速さ:距離差グラフ
どの問題も一般的な頻出問題。日々の学習にていねいに取り組むことこそが一番の対策。大問5はダイヤグラムではなく距離差グラフ。様々な学校でこのように出題されているので、受験する学校がどこであろうともきちんと取り組んでおきましょう。
67【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月21日(火) 15:24
1/20 専修大松戸中① 算数
合格ラインが例年よりも20点近く下がっていました。
算数も、後半の大問の難易度が高く設定されているようです。
大問3・・・浦和明の星で出題された「過不足のような推理問題」がこちらでも出ています!今後のトレンドになるのでしょうか?
大問5・・・三角すいの切断の問題です。立方体で用いるセオリーが使えないので⑴から誘導にはなっているのですが、解きづらいですねー。
指示された延長線だけでは相似が生まれてくれないのが厄介。平面図形のときに「図形内部に平行線を引いて相似を作る」を練習しておく必要があるかも。
やはり、外側延長だけでは解けない問題が増えてきてますね。
66【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月21日(火) 14:57
1/20 市川中 算数
大問1 計算、一行、図形:逆算、食塩水、立体図形、速さ、平面図形 ⑵の食塩水は容器Aから容器Bに食塩水を移動する際に2つの容器内の食塩の重さが等しくなる状態を問う問題。てんびんなどのテクニックに頼りすぎている(作業的に解いてばかりで、解き方の意味や理由に意識が少なかった)受験生は動揺してしまったかも。
大問2 ニュートン算:条件の複雑なニュートン算。窓口の数や並ぶ人の割合が変化するのでていねいに考えて整理することが大切。
大問3 時間割を作成する論理の問題。実は他の学校の過去問においても同様の出題(時間割作成)があるので、これからもこういった問題が出題される可能性は十分ある。来年、受験を控えた生徒さんにはどこかのタイミングで取り組ませてあげるのも良いですね。
大問4 速さ:円の転がり移動についての問題。円周上を円が転がるとき、円の内外で回転の向きや移動する距離がどのようになっているのかをしっかり理解していないと難しい。
大問5 数の性質:数字のかかれたマスの上に駒を置き、その数字の約数の個数に応じて駒を移動させる。作業する中で、解法へのヒントを発見するいわゆる現場問題。
さすがに骨のある問題がそろっています。解けるところをきちんと解ききることで合格点を取っていきましょう。
65【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月21日(火) 14:44
1/6 長崎日本大学中 理科
[1] 昆虫
[2] 金属の燃焼、膨張など
[3] 台風
[4] ばねの長さ
[1]はクマゼミの写真を見て、考える問題でした。
クマゼミの幼虫のスケッチ、鳴く目的を選ぶ問題があり、クマゼミの生息が多い長崎県ならではの問題と感じました。内容は全般的な昆虫の知識で、クマゼミに詳しくなくても解答できるものとなっていました。
[2]はオリンピックに使用された金メダルに使われている金と銀の割合に関する問題などがありました。
64【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月21日(火) 14:32
1/17 獨協埼玉中③ 算数
大問1 計算、一行頻出:計算、消去算、平均、場合の数、食塩水、平面図形、立体図形
大問2 速さ、割合と比:⑴は基本的な速さの問題、⑵は逆比
大問3 割合と比:文章をきちんと読み解けば難しくはない。整理して解法を導く力がはかられる。
大問4 水量変化:しきりを入れた直方体に一定の割合で水を入れていく。容器の水面が変化している場所とその時の状況を丁寧に考えることが大切。
大問1と大問2でしっかり得点し、大問3,大問4の中から自分と相性の良い問題にとりくみましょう。
63【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月21日(火) 14:17
1/18 栄東東大Ⅱ 算数
大問1 一行、図形頻出問題:数の性質、6進数、和と差、数の性質(倍数、周期)、平面図形、速さ
大問2 平面図形:重ねた正三角形の面積、辺の長さの比に関する問題
大問3 場合の数:看板を3色のペンキで塗り分ける問題※解き方の記述有
大問4 立体図形:重ねた立方体の切断
東大Ⅱは東大Ⅰと比較して解きやすい問題で構成されています。大問1は受験生が一度は経験したことがあるレベルの頻出問題。大問2は面積比から三角形ABCと三角形DEFの相似比が3:2であることはすぐわかるがその後で手が止まってしまった受験生も多そう。算数の好きな5年生には是非チャレンジしてもらいたい。大問3⑵は場合の数だが「言葉も使った説明」が求められている。大問4は切断の基本ルールを理解していれば問題なく解ける。
全体的にきちんと算数の実力と今までの努力が評価される良い問題と感じます。
62【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月21日(火) 13:01
1/20 専修大松戸中① 理科
[1]小問集合 植物/ものの溶け方/化石/振り子/月探査機
[2]血液、呼吸の計算
[3]二酸化炭素の溶解度
[4]太陽の動き
[5]てこのつり合い
[1]では2024年1月20日に月面着陸に成功した探査機の名前を選ぶ問題がありました。
こちらはの栄光ゼミナールの「2025年中学入試用重大ニュース」で大きく取り上げている宇宙テーマの中の1つです。
[3]は水に二酸化炭素がどれくらい溶けるかを実験を通して調べる問題でした。
注射器の中に水と二酸化炭素を入れてふり、その後の注射器内の体積をはかることで、とけた二酸化炭素が水の量によってどう変化するか、グラフの形状を答える問題などがありました。
61【最難関中学受験国語科】熊部 翼 2025年01月20日(月) 18:23
1/20 市川中① 国語
大問1 中屋敷均『わからない世界と向き合うために』
大問2 森田真生『かぞえる』
「私たちにできることは、ベストの選択をすることではなく、自分の選択をベストにするように生きていくことだけです」
「僕たちは数えることが出来るずっと前から、人と共感し、共鳴することを楽しんでいた」
入学試験に立ち向かう受験生たちが国語の問題を解きながら
この世界で生きることに対して考えを深められる素敵な文章だったと思います。
60【最難関中学受験国語科】熊部 翼 2025年01月20日(月) 18:18
栄東中では以下の物語が出題されました。
・実石紗枝子『物語を継ぐ者は』
・黒川裕子『まひるは絶滅することにした』
・青山美智子『奏斗の頭』/『リカバリー・カバヒコ』所収
・佐藤いつ子『透明なルール』
・坪田侑也『八秒で跳べ』
どれも最近出版された本で、中学入試の国語で選ばれやすいテーマ設定です。
今日から始まった千葉入試や東京・神奈川の入試でも要注目の作品です。
59【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月20日(月) 14:51
1/12 開智中② 理科
[1] 顕微鏡を用いた観察
[2] 豆電球、ダイオードの回路
[3] 天気、湿度計算
[4] 気体発生の計算
[1]前半は顕微鏡についているレンズの名称を答える問題、顕微鏡の使い方で正しいものを選ぶ問題など、
基本的な内容の確認となっていました。
後半はミクロメーターを用いて観察したプランクトンの実際の大きさを計算で求める問題で、
マイクロメートルの単位を用いて答える問題となっていました。
58【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月19日(日) 20:01
1/18 灘中 理科
兵庫県にある灘中の入試は1月18日と19日の2日間で行われました。
1日目が国語、理科、算数
2日目が算数、国語
となっており、入試科目に社会はありません。
理科は以下のような出題でした。
[1] 容器にいれた水の温度変化
[2] 地球上の水循環
[3] ドングリとリスの個体数の関係
[4] 糸につるしたおもりのつり合い
[5] 液体の水、油へのとけやすさに関する計算
[1]では4個の立方体を、ならべかたをかえて冷えやすい形、冷えにくい形を考える問題がありました。算数の積み木の積み方に関する問題にも見えますが、動物の体の体積と表面積の関係とつながった問題で、柔軟な思考を見るのにいい問題に思えました。
[4]は天井からつるした糸、壁からのばした糸におもりをつるし、張力を考える問題でした。
ばねやてこを一切つかわずに、シンプルに糸にかかる力として考える問題となっていました。
[5]は水とは溶けあわない液体と水を両方いれた容器に物質を入れ、その物質が液体と水に溶ける比を計算する問題がありました。
化学系の実験操作についての思考がためされる問題となっていました。
57【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月19日(日) 18:11
1/13 佐久長聖中 東京入試① 理科
[1] てこのつりあい、ばねの長さの計算
[2] エタノール水溶液の溶解度
[3] 植物 蒸散の計算
[4] 太陽、月
[5] 音の高さ、音速の計算
[2]は水、無水アルコール、40%アルコール水溶液の密度の表をもとに濃さと体積について考える問題、無水アルコールを加熱したときの温度のグラフなどがありました。
水と無水アルコールを混ぜたときの重さと体積の関係など、きちんと情報を整理して考える必要がありました。
56【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月19日(日) 16:30
1/17 獨協埼玉中では、神奈川県、静岡県、長野県、広島県の4つの県の名を手話で表した選択肢のなかから、広島県を選ぶという問題が出題されました。
イラストとともに以下のような説明が書かれています。
ア つまんだ両手2指の先をつけ左右に離し、指文字「ノ」を表す。
イ 両手2指を左右に開き下におろして鳥居を表す。
ウ 両手2指で「富士山」を描く。
エ 手のひらを合わせ、伸ばした右手3指を下へおろす。
この説明を読めば容易に解答は出せるとは思いますが、珍しい視点の出題だったと思います。
私がふと気になったのが「山梨県はどうあらわすんだろう??」ということでした。
55【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月19日(日) 13:59
表やグラフなどの資料を読み取る問題は様々な学校で出題されていますが、1/18 栄東中では興味深い問題が2つ出題されています。
1つめは気候の問題なのですが、掲載されているのは甲府市、和歌山市、鳥取市の月ごとの気温と降水量を、東京と比較したグラフです。気温については、和歌山市は年間を通じて東京より高そうだとか、甲府市は標高が高い盆地なので冬の気温が東京より低いだろうという予測をつけやすいのですが、面倒なのは降水量でしょう。日本海側の鳥取市の冬の降水量が東京より多いのはすぐにわかりますが、和歌山市と甲府市の見極めに苦戦した受験生も多かったと思います。
2つめは、インバウンドについての問題です。アメリカ、オーストラリア、韓国、中国の4つの国からの観光客が訪日前に期待していたことが何かというデータが掲載されています。日本の歴史と伝統的文化体験の数値から2つのグループに分けられることに気づけるかどうか、また季節が逆のオーストラリアからの訪日客が期待することが思い浮かぶかなど、受験生にとってはあまり馴染みのない視点だったと思います。
54【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月19日(日) 12:43
1/16 栄東中 B日程 理科
[1] 豆電球の回路
[2] 水溶液の性質、中和
[3] セキツイ動物、節足動物、消化
[4] 地震波の計算
[2]の前半は酸性・アルカリ性と指示薬に関する基本的な内容の確認でした。
後半はいろいろな物質の温度と溶解度の関係がグラフで示されており、そこから考えられる性質を選ぶ問題でした。知識の確認が中心で計算はありませんでした。
[3]では、ヒメマスからとられた消化酵素を用い、温度と消化酵素のはたらきやすさについてグラフをもとに考える問題、1年の水温変化のグラフから消化酵素のはたらきについて、ヒトの消化酵素との違いをがありました。
53【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月17日(金) 18:21
1/11 さいたま市立浦和中 適性検査Ⅱ
さいたま市立浦和中学は公立中高一貫校の1つで、通学区域がさいたま市全域に指定されています。
入試形態は「適性検査Ⅰ」「適性検査Ⅱ」の2つで各45分です。
適性検査Ⅱは大問が5つあり、大問3から大問5が理科的な内容になっていました。
大問4はインゲンマメとレタスの種子を用いた発芽の実験でした。
発芽に関する問題の練習をつんだ受験生はぴんとくるでしょうが、レタスは発芽に光を必要とする「光発芽種子」です。それを知らなくても、実験結果から発芽に光が必要であることを読み取れる内容になっていました。
大問5は地層とプレートに関する出題でした。
プレートの移動によってハワイ諸島と周辺の今がどのようにできてきたか、プレートが移動する向きが途中でどのように変化をしたのか、図をもとに考える問題がありました。
52【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月17日(金) 15:45
1/10 埼玉栄中① 算数
大問1 計算:分数計算、小数計算、工夫して解く計算、逆算と計算問題のみで構成されている。
大問2 一行頻出:数の性質、あまり、和と差、濃度、速さ、平均 どの問題も基本的な難易度の頻出問題。20250000を9998で割ったあまりは、2025÷(10000-2)という発想がある(わかる)と楽しく解ける。
大問3 図形問題:図形のまわりの長さ、面積、角の大きさ、円柱の側面積、体積、切断 ⑷までは基本問題。⑸は断頭三角柱2つ(あるいは取りのぞいて)で計算することに気づけば易しい。
大問4 N進数:データ量を圧縮する「ランレングス圧縮」に関する問題。面白いテーマの問題です。⑵選択肢の並びが、図2,図3、図1の順でないのはなぜなんだろう。※(各図はドット文字になっています。図1:エ 図2:サ 図3:カ のカタカナです)
51【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月17日(金) 13:52
1/12 大宮開成中 特待生選抜入試 理科
大宮開成中の特待生選抜入試では一般入試同様の合格もあります。
特待生選抜入試だけ中高6年間相当の授業料給付がある「6年特待」があります。
入試問題は例年他の回次よりも難しく、思考を要する問題が多く出題されている傾向にあります。
[1] カイコガ
[2] とつレンズを通った光の進み方
[3] 太陽、月の動き
[4] 気体発生の計算
[1]前半は昆虫に関する知識に確認、後半はカイコガのオスとメスを用いた実験に関する問題でした。カイコガのオスを透明な箱に入れた場合、黒い箱にいれた場合、箱にふたをした場合とふたをしていない場合に分け、カイコガのメスを近づけた場合のオスの反応に関する実験が説明されており、カイコガのメスが出すフェロモンについて考える問題などがありました。
[4]塩酸にさまざまな重さの鉄を加えた場合と、過酸化水素水にさまざまな重さの二酸化マンガンを加えた場合のグラフの違いについて考える問題がありました。基本がわかっている皆さんなら、この文面だけで違いがイメージできそうですね。
50【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月17日(金) 12:50
1/10 埼玉栄中① 理科
[1] 小問集合 レンズ、モンシロチョウなど
[2] てこのつりあい
[3] 金属と塩酸の反応
[4] 消化、唾液を用いた実験
[5] 気象
[2]は一般的なてこのつりあいと、滑車を用いたときにかかる力に関する計算問題、後半は滑車が使われているエレベーターの電力と引き上げることができる重さの関係を計算する問題がありました。
[3]は鉄と塩酸を反応させたときの気体の量について、塩酸の濃さと加えた鉄の重さがかわったときにグラフの形状がどのように変化するかを考える問題で、細かい計算を要する問題はありませんでした。
実験考察や理由を説明する問題もありましたが、全体的に標準的な知識を中心とした出題となっていました。
49【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月17日(金) 12:29
先進国と発展途上国との経済格差を表す「南北問題」という言葉はリンスタで使っているテキストにも載っていますが、1/16 栄東中で出てきたのは「南南問題」でした。
これは、途上国のなかでの経済格差のことなのですが、この問題はその意味を問うものではありません。問われていたのは、途上国の中で経済開発が遅れる国が発生する理由です。
戦争や紛争があるところというのは多くの受験生が気づいたと思います。アフリカの国々などがその例でしょう。
できればもう1つくらい気づきがあるといいのですが、こういうときは「逆」の発想をしてみるという頭の使い方もあるのです。つまり、途上国と言われる国の中で豊かな国ってどんな国があるかな・・・ということを考えてみるのです。ここで中東の産油国のことなどが思い浮かべられれば、資源に恵まれない国が豊かになるのは難しいのではないかということを導き出せるはずです。
48【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月16日(木) 19:38
1/16 栄東B 算数
大問1 計算、一行頻出:計算、逆算、食塩水、平均、過不足算、場合の数、平面図形、立体図形 ほとんど基本的な頻出問題で構成されている。ただし⑷はきちんと条件をくみ取って考えないと答えが導けない思考力を試される問題。
大問2 速さ:トライアスロンで競う栄くんと東さんの問題。水泳、自転車、マラソンの3種目について、それぞれ、ていねいに整理して解きましょう。
大問3 平面図形:面積と辺の比、相似に関する問題。図の中に適切な比を書き込む力が養われていれば、十分解答を導ける。
大問4 数の性質:0,2,5を用いた特殊な3進数。これは類題に取り組んでいた受験生も多いのでは。私の授業においても⑶と全く同じ問題を出題しました。
大問5 速さ:図形上の点の移動。移動に伴って変化する三角形の面積を表したグラフを正確に読み取る力が求められる。差がつく一問。
様々な単元から広く頻出問題が出題されている。受験生のこれまでの努力が問われる問題構成です。
47【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月16日(木) 19:27
1/12 栄東中 東大特待 理科
栄東中の東大特待入試は合格者全員が東大クラスかつ、入学金と授業料等1年または3年の特待合格となります。
それだけに栄東中の他の回次よりも問題難度も高くつくられており、十分な知識と思考力が必要です。
理科は以下のとおりでした。
[1] てこのつりあい
[2] 温度による空気の膨張、湿度
[3] 季節と昆虫、植物、動物の活動リズム
[4] 日食、月食の見え方と計算
[2]は装置の中に水と空気を入れ、温度を変化させることで装置内の水がどれだけあふれるかを考える問題でした。温度変化に応じて空気の体積がかわるので、各温度ごとに整理して考える力が求められました。
[3]は1日24時間を「明るくする時間」「暗くする時間」を設定し、動物の行動リズムが、明るい時間と暗い時間によってどのように変化するか、実験結果をもとに考える問題がありました。
実験結果の種類が多かったので、1つひとつをていねいに読み取る必要がありました。
46【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月16日(木) 15:26
1/13 淑徳与野中① 理科
淑徳与野中の第1回入試は医進コース特別入試の3日後
理科は社会とあわせて60分という試験時間になっていました。
[1] 小問集合 種子、星座、燃焼、氷
[2] 中和計算
[3] 消化酵素に関する実験
[4] 電熱線の発熱
[2]は水酸化ナトリウム水溶液に塩酸を加えた後に蒸発させて残った固体の重さをはかり、表になったものを見て計算する問題でした。完全中和したところが表中になく、計算で求める問題となっていました。
[3]はでんぷんの水溶液に唾液を加え、時間の経過とともにヨウ素液の色の変化がどうなるか、図を見ながら考える問題でした。また、アミラーゼ、ペプシン、リパーゼといった消化酵素名を答える問題もあり、知識としてもっておく必要がありました。
45【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月16日(木) 12:41
1/14 浦和明の星女子①
例年よりも圧倒的に難しくなっていますね。平均点もここ数年でもっとも低くなりました。
大問1⑹・・・順調に解き進めてきた生徒の足を止める問題がここでしょう。過不足の問題と思いきや、余りの数から数字の候補を絞っていく問題です。
大問2・・・分母が「6」と「28」でピンと来た人がいたらすごい。そう、「完全数(自分以外の約数を足すと自分の値と同値になる)」です。
この数字のおかげで面倒くさそうな分数数列の和がとてもきれいな答えになるように設計されています。もちろん完全数だということに気づかなくても解けますよ。
44【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月15日(水) 15:58
世界の各地に深刻な分断が生じている現代ですが、1/15 開智中では世の中に存在する様々な「壁」をテーマにした問題が出題されました。
ベルリンの壁やホームドアなど、実際に存在する壁に関する問題の他、人間社会に存在する見えない壁についての出題もありました。
そのなかの1つに、ハラスメントを取り上げたものがあります。
マタハラ・セクハラ・カスハラ・パワハラの4つのハラスメントの意味を、6つの説明文の中から選ぶというものです。大人にとってはあたりまえの言葉ですが、難しく感じた受験生もいたかもしれませんね。
ちなみに、解答にならない2つの説明文は以下の通りです。
「道徳や倫理に反した言動で相手を精神的に追い詰める嫌がらせ」
「相手が適切な指導をしているにも関わらず、相手をハラスメントの加害者であると訴えること」
どうでしょう。どちらも〇〇ハラで表すことができるのですがわかりますか?
43【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月15日(水) 15:48
1/15 開智中特待B 算数
大問1 計算、一行頻出:逆算、計算の工夫、速さ、距離(天文単位)、仕事、割合、比の積、数列(小数点以下)、立体図形、平面図形 一般的な頻出問題。来年以降受験する皆さんは円に内接する正十二角形と円との関係はこれを機会に覚えてしまいましょう。
大問2 平面図形:等積移動などを利用して解く面積の問題。
大問3 石取りゲーム:取り方によって必勝法があるゲームの問題。類題を解いたことがあったり、実際に似たゲームをやったことがあれば簡単。
大問4 速さ:サーキットのまわりを2台のロボットが移動する。出会ったり追いついたりすると向きを変える。これも何度となく出題されたことのある問題。ていねいに整理して考えましょう。
今までの学びが報われる問題と、発想力や作業力が求められる問題が上手にちりばめられている問題構成です。
42【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月15日(水) 14:01
1/12 獨協埼玉中② 算数
大問1 計算、一行頻出:計算、場合の数、平均、食塩水、比(面積の単位)、数の性質、平面図形、立体図形 どの問題も基本的な内容。
大問2 数の性質、規則性:⑴は和と差の条件から3つの整数を求める。⑵は見たい動画を再生するために広告をどのくらい見る必要があるのかを考える。今の時代に即した面白い問題。
大問3 仕事:3種類の水道で容器に水を入れる問題。似たような問題に触れたことのある受験生も多いはずなので、簡単ではないが取り組みやすい問題とはいえる。
大問4 平面図形:円の転がり移動。同じ図形の内側と外側を転がる円の軌跡を考える頻出問題。
全体的に基本的な頻出問題が多く、ここまでの努力が報われやすい問題構成です。
41【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月15日(水) 13:52
1/11 獨協埼玉中① 算数
大問1 計算、一行頻出:計算、速さ、平均、場合の数、食塩水、縮尺、平面図形 ⑴~⑸までは本当に基本的な問題。後半は少し頭を使う問題。⑺の②は与えられた情報をきちんと関数化する問題。
大問2 通過算、平面図形:通過算は基本的な問題。⑵の平面図形は相似比と面積比をきちんと理解して使いこなせるかを確認する問題。
大問3 自転車のギヤ(歯車)に関する問題。問題の意味をきちんと理解して⑴からていねいに解いていく。ここで悩んだ受験生は多いかもしれません。
大問4 和と差、論理:バスケットボールの得点に関する問題。⑴はつるかめ算だが、⑵以降は与えられた条件をきちんと整理して、確認しながら考えなければいけない。
問題のレベルが前半と後半で大きく異なる。大問1⑴~⑸や大問2⑴などをしっかり得点し、その上で他の問題で得点できるところを積み重ねましょう。
40【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月15日(水) 13:50
1/11 獨協埼玉中① 理科
[1]小問集合
豆電球/水温変化/昆虫の冬越し/恒温動物/心臓のつくり/
葉のはたらき/気温の変化/天気/太陽/日食
[2]気体の性質、気体の燃焼と体積計算
[3]半導体、ダイオードの回路
2024年4月にアメリカ合衆国などでみられた皆既日食についての出題がありました。
一般的な日食についての知識を確認するもので、今回の日食についての特別な知識は不要な問題でした。
[3]では電子機器に多く使われる半導体の性質についての記号選択問題、半導体ダイオード4個と豆電球4個を組み合わせた回路で
どの豆電球が光るかを考える問題などがありました。
39【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月15日(水) 12:43
1/11 栄東中 A日程 理科
栄東中の入試は理科と社会あわせて50分、どちらから解くか、どう時間配分するかは各受験生に委ねられます。
過去問を解きながら、自分なりの解答スタイルを身につけておく必要があります。
今回はA日程難関大クラスの入試についてです。
[1] てこのつり合い、浮力
[2] 状態変化、熱計算
[3] 植物のつくり(アサガオ、サボテン)
[4] 水の循環
[2]は、固体・液体・気体の状態変化について。固体が液体にならずにそのまま気体になる「昇華」などの用語を選ぶ問題がありました。
後半は、絶対零度を基準とした「ケルビン」を用いたカロリー計算がありました。
[4]は地球の全降水量を100としたときの地球全体の水循環と、太陽からのエネルギーの移動に関する図についてでした。
2021年にノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎博士に関する出題もありました。
38【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月15日(水) 12:05
1/13 淑徳与野中では、2024年のNHK連続テレビ小説『虎に翼』の主人公のモデルとなった三淵嘉子さんが取り上げられていました。三淵さんは、日本で初めて女性として弁護士、判事、裁判所長を務めた方です。
三淵さんら3人の女性が初めて弁護士試験を突破したときの新聞記事が掲載され、その後に女性をテーマにした問題が続いていました。
その中の1つが、前述の新聞の時期までに女性が就いたことのない職業を選ぶ問題です。このドラマを見ていたという受験生は少数だったと思いますが、新聞記事の片隅に日付が書かれているので、これに気づけば正解を選ぶのは容易だったと思います。
また、男女労働者間の格差を是正するためのポジティブ・アクションという取り組みを推進する省はどこかという問題も出題されています。これも労働ということに気づけば正答にたどりつくことは難しくありません。
昨年までの入試でもくり返し述べてきたことですが、「よく読む」というのは試験に臨む際にとても重要なことだということです。
37【最難関中学受験国語科】熊部 翼 2025年01月14日(火) 21:32
1/14 浦和明の星女子中① 国語
大問1 廣野由美子『シンデレラはどこへ行ったのか――少女小説と『ジェイン・エア』』
「シンデレラ・コンプレックス」と筆者が提唱する「ジェイン・エア・シンドローム」を切り口に物語の力について書かれた文章でした。
未来を担う将来の生徒へ向けた強いメッセージが込められた文章選定だったと思われます。
大問2 石井仁蔵『エヴァ―グリーン・ゲーム』
第12回ポプラ社小説新人賞を受賞した作品からの出題でした。
「生き残った駒は、いなくなった仲間の命を全部背負って、敵に挑んでいく。」という一節が印象的。
未来の受験生にもおすすめできそうなので、私も早速購入して読んでみたいと思います。
36【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 18:30
1/14 浦和明の星女子中① 算数
大問1 計算、一行頻出:計算、割合、食塩水、平面図形(面積の差)、平面図形(格子盤面上の面積の比)、数の性質。⑴~⑷までは取り組みやすい問題。⑸は面積比に慣れている生徒ならやさしかったはず。⑹は条件をきちんと読み取らないとミスしやすいので注意。
大問2 規則性:分数の数列。⑴は単位分数、⑵は単位分数以外の総和。今年度の問題の中では比較的解きやすい。
大問3 速さ:ダイヤグラムなどに上手に情報をまとめて解きましょう。ここもしっかり得点したい。
大問4 仕事算:折り紙でツルとカメを作る。姉と妹でそれぞれを作る時間の条件が複雑なので、ていねいに整理してから取り組まないと混乱します。ここで時間をとられた受験生も多かったのでは。
大問5 大きさの異なる円盤にそれぞれ24等分のめもりをつけて回転させる。円盤の側面に塗料を塗ってとなりあう円盤に色を付ける。⑴からていねいに解くことで、問題の意図をくみ取っていきましょう。
確実に点を取るべき問題を取り切った上で、さらに得点を載せられる問題にどれだけ取り組めたか。高いレベルでの勝負が予想されます。
35【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月14日(火) 18:17
1/10 淑徳与野中学校 医進コース入試 理科
淑徳与野中学校は2024年に医進コースを設置しました。
医進コース入試は算数と理科の2教科各100点満点の合計200点満点です。
理科の入試問題は以下のとおり
[1] 水槽にたまる水の量のグラフ
[2] 燃料電池を用いて発生した気体の体積
[3] 血液循環の計算
[4] 緊急地震速報、地震波の計算
試験時間が50分あることもあり、計算を中心に解く時間を要する問題が多くありました。
[1]はA~D4種類の蛇口から出る水とそれによって水量のグラフがどのように変化するか、というもので、算数的な問題でした。
[3]は血液循環の一般的な図からはじまりますが、後半は計算がならんでいました。
心臓の右心室を出た血液が右心室に戻るまでの拍動数、腎臓に吸収された酸素を求める計算など、その場で情報を整理して式を組み立てる必要がありました。
34【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 18:15
1/13 淑徳与野中学校①
大問1 計算問題:分数小数混合計算、かさの単位、虫食い算、約束記号(行列)
大問2 平面図形:三角形の角の大きさ、円周を20等分した点を結ぶ角の大きさ、面積と辺の比、相似
大問3 一行頻出:数の性質、平均(面積図)、仕事算
大問4 速さ:等間隔で運行するバスの問題
大問5 平面図形:正六角形への作図
どの問題も一般的な頻出問題。大問4以降も⑴などの前半の問題なら取り組みやすい問題が多いので、きちんと問題を読んで指示に従って解答を導いていきたい。
大問5では問題文中にコンパスを用いた作業について記載があり、解答用紙にその曲線を描く問題があるが、試験場へのコンパスの持ち込みは禁止されてる。したがってフリーハンドで解答用紙に曲線を記入しなければなりません。普段からフリーハンドで作図する訓練の大切さがわかりますね。
33【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 18:01
1/10 淑徳与野中学校 医進コース入試 算数
大問1 計算:⑴は計算問題、逆算、分数。⑵は式を成立させる四則演算記号の選択。どちらも基本的なレベル。
大問2 平面図形:⑴は折り返したテープの角度。⑵は面積条件から長さを求める。これも一般的な頻出問題。⑶は重ねた立体の表面積から直方体の体積を求める。
大問3 一行頻出:割合と比、分数列と計算、速さ、正方形に並べた硬貨の合計金額、正方形(相似)。特別に難易度が高い問題はなく、きちんと取り組めば対応できる問題。
大問4 割合:ベン図や表を用いて条件を整理して解く。
大問5 円の転がり移動:四分円の弧と直線で囲まれた図形のまわりを円が転がって一周する。丁寧に作図することさえできれば問題なく解ける。
大問6 街灯が作る影:影の範囲についての面積や体積に関する問題。開智中特待Aでも類題が出題されています。
全体的に取り組みやすい問題が多く、ミスが許されない入試。当日の精神力と正確な作業力が問われています。
32【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 17:47
1/12 栄東中東大特待 算数1教科
大問1 規則性、面積と辺の比、正方形作図、平面図形(面積)、重ねた正六角形の面積:特筆すべきは⑶。図形問題だが、条件が文章で示されており、それをもとに自分で作図して考える。普段から手を動かしてフリーハンドで作図する訓練を積んでおくことが大切。
大問2 オセロのコマを用いたゲームの問題:ルールに従って作業をしてく中で解き方を見つけていく。
大問3 立体図形:正多面体の切断。平面図形だけでなく立体図形でも作図して、さらに変化やその後の形を想像する力が問われている。
全体的に条件整理力、作業力、作図力、論理的思考力のすべてが高いレベルで求められている。
こういった問題に対応できる力は普段の学習姿勢でこそ養われる。難問に出会ったときにすぐに答えを見たり、質問したりすることなく、自分と向き合ってじっくり丁寧に考えてきた生徒こそが報われた入試問題です。
31【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 17:19
1/12 栄東中東大特待 算数
大問1 一行頻出:数の性質、和と差、数の性質(2025)、ニュートン算、食塩水、速さ。どの問題も大問として取り上げて遜色のない難易度。ただし、受験生の層を考えるとここは全問しっかりと正解したい。
大問2 平面図形:面積と辺の比、図形上の点の移動。比較的取り組みやすいか。
大問3 九九の数表:和が2025であることや多くの立方数が九九の表に隠れていることをテーマにした問題。算数好きな生徒さんには是非取り組んでもらいたい。
大問4 立体図形:立方体の切断、作図。展開図から見取り図を作成する問題は、実生活で箱を組み立てたり分解することで理解を深めることができる。何らかの形で一度は経験しておきたい。
全体的にさすがの難易度。ただ、例年よりは比較的解きやすいイメージです。
30【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 17:07
1/12 大宮開成中 特待生選抜 算数
大問1 計算:⑴は一見、部分分数分解と見せかけたただの通分。きれいに23で約分出来てすっきり。
大問2 一行頻出:和と差、分配算、年令算、平均
大問3 図形:⑴は知識問題。内角が全て120°の六角形は外に補助線を引いて正三角形を作図しましょう。
大問4 割合:電車の混雑率の問題。都市部では本当にこういった通勤電車で皆さん頑張っています。問題を作成した先生は、この問題を解くことで、受験生に問題意識を持ってほしい…のかな。(多分違います)
大問5 正方形を並べた長方形において対角線が通過する正方形の数を考える問題。開智中①でも類題が出題されています。
大問6 速さ:距離差グラフの問題。最近はダイヤグラムだけでなく、このグラフを用いた問題も非常に多くの学校で見受けられます。これから受験に臨む皆さんも是非取り組んでおきましょう。
大問7 図形の移動:数学の未解決問題「L字型の通路を通りぬけることができるソファーの最大面積」に関する問題。⑵は面白いけどむずかしい。算数の好きな(得意な)受験生は余裕のある時に取り組んでみましょう。
29【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 16:46
1/12 開智中② 算数
大問1 計算、一行頻出:逆算、割合、クラス数(条件の読み取り)、仕事算、小数、数の性質、平面図形
大問2 平面図形:面積と辺の比、相似。一般的な問題で取り組みやすい。
大問3 速さ:Aさんが通学路の途中にあるBさんとCさんを誘って学校に向かう問題。
大問4 数の性質:カードの並び替え。
大問1はどれも標準的な頻出問題。面倒な計算が1問あるのでそこで時間をとられすぎないように注意。あえて工夫するなら分母分子を4倍すると計算しやすくなる…がテスト中に気づくかなぁ。※次の受験を控えている生徒には是非伝えてあげてください。
大問4は似たような問題に触れたことがあると少し有利。ただ、ちゃんと誘導にのって⑴から丁寧に作業すれば、気づきを得ることができると思われる。あきらめずに手を動かすことが大事です。
28【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 16:29
1/11 栄東中A 算数
大問1 計算、一行頻出:計算、逆算、食塩水、通過算、売買損益、数列(分数)、平面図形、回転体
大問2 数表:定番の問題。⑵は2025の場所、⑶では20行25列目が問われている。いわゆる算数における時事問題。
大問3 平面図形:面積と辺の比。ここまでにメネラウスをはじめとする色々な解き方を学んでいる受験生なら比較的取り組みやすい。
大問4 数の性質:7枚のカードを使用して4ケタの整数を作る。2のカードが2枚あるのでていねいに取り組まないとミスが生じやすい。差がつく1問。
大問5 水量変化とグラフ:水を入れ始めるのと同時におもりも沈めていく。グラフの読み取りがきちんとできないと正解はむずかしい。
1/10Aと比較して大問1の図形は気持ち取り組みやすいか。⑺の図形問題が非常に一般的であったり⑻の回転体が軸に接している点など。大問2も11日の方が取り組みやすい。
だからこそ、得点すべき問題を確実に正解する丁寧さが求められる。普段の実力をきちんと出し切る精神力も大切です。
27【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 16:18
1/10 栄東中A 算数
大問1 計算、一行頻出:計算、逆算、食塩水、速さ、数の性質、仕事算、平面図形(面積)、回転体
大問2 水量変化とグラフ:直方体の容器に2つの仕切りを入れて水を入れる。条件が細かく、グラフの読み取りも簡単ではない。
大問3 平面図形:面積と辺の比、平行四辺形であることをうまくつかいましょう。
大問4 正多角形の分割:いわゆる作業をしていく中で、問題の意図や気づきを得て解答を導いていく問題。
大問5 数列:15の倍数と25の倍数を並べていく。2025問題。
決してやさしい問題ばかりではなく、50分という時間内で小問数20問を解かなければならないので、解くべき問題を見決めて上手に時間を使うことが大切。
26【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月14日(火) 16:17
1/11開智中 特待A
やはり一般の入試と比較すると問題レベルが大きく上がっていますね。平均点が低いのも納得です。
個人的によい問題だと思ったのが、大問1⑻の平面図形。
線対称を利用することで合同な図形を作り、そこからさらにクロスの相似を作る。
シンプルな問題文であるがゆえに、美しい解法に感心致しました。
25【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 16:09
1/11 開智中特待A 算数
大問1 計算、一行頻出:計算、通過算、和と差、速さ、割合と比、場合の数、数の性質(2025)、平面図形
大問2 仕事算、ニュートン算
大問3 速さ:ドローンレース
大問4 立体図形:影の面積
大問1⑴は工夫して整理する計算、3.14の計算になれている受験生には親切な設計。(5)開智カフェのコーヒー豆の値段はよくある問題だが苦手な受験生も多い。これから受験に臨む生徒にはぜひ取り組んでもらいたい。
大問3ドローンレースは面白いがルールをきちんと理解して取り組むのが大変。普段から思い込みでなくきちんと問題を読み解いて、出題者の意図をくみ取る訓練の大切さがわかりますね。
24【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 16:01
1/11 開智中 算数特待
大問1 一行頻出:計算、割合と比、ニュートン算、約数の総和(2025)、割合、立体図形(表面積)、平面図形、図形のしきつめ
大問2 流水算
大問3 平面図形:折り返し、面積と辺の比
大問4 数の性質
骨のある問題が多く、知識問題や得意な分野はしっかり得点しないと合格はむずかしいか。
大問1(5)はポンプ式液体せっけんの問題。内容量が減少すると一回押すときにでる量が少なくなる条件は面白い発想。(7)は4枚ならべて正方形にするだけ。類題を経験したことがあれば簡単。大問4は「SP数」「SPゼロ数」というオリジナル数についての問題。算数の力をはかる入試ではこういった数の性質問題からは逃げられないと思った方が良い。普段からじっくりていねいに思考を組み立て、作業をやりきる訓練をしておきたい。
23【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月14日(火) 15:51
1/10 大宮開成① 算数
大問1 計算
大問2 一行頻出:過不足算、比、仕事、ニュートン算
大問3 図形:角の大きさ、回転体
大問4 食塩水
大問5 場合の数:座席の座り方
大問6 速さ:電車の動き、時刻表の読み取り
大問7 図形の回転移動
大体が一般的な頻出問題で構成されている。大問3⑵は面積比を用いて解くと楽。大問5は実際の座席の座り方が反映されていて面白い。
22【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月14日(火) 12:10
1/12 大宮開成中では、果物の旬の時期を問う問題が出題されました。
いちご・りんご・みかん・かき・すいかの5つの果物から、「3月~4月下旬が旬の果物」と「5月中旬~8月が旬の果物」を選びます。
栽培方法によって時期をずらしているものも多い野菜に比べると、果物は季節感が出やすいと思うのですがいかがでしょうか?
もしわからないときにはおすすめのHPがあるんです。それが「果物ナビ(https://www.kudamononavi.com/)」です。果物を食べるときには、ちょっとこんなHPを見てみるのも楽しいと思いますよ。
問題に挙がっている5つの果物のうち、りんごはあまり季節感を感じないかもしれないですね。それには保存法に秘密があるということも、果物ナビに書いてありますよ。
21【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月14日(火) 11:53
人口、面積、農産物の生産量など、データを読み取る問題というのはさまざまな学校で出題されています。
1/12 栄東中では「ブルーベリー」「つばき油」という、受験生にはあまり馴染みのない2品目の生産が多い都道府県を問う問題が出題されました。
ちなみに、選択肢となっているのは山梨県、東京都、高知県、宮崎県の4つです。
もちろん、この2品の生産順位など知る受験生はほぼいないはずので、解答を導き出すためのヒントが載っているのです。1つが「人口が多く観光に訪れやすい場所」、もう1つが「温暖な気候の地域」です。この2つのヒントがかみ合わないと思ってしまった受験生もいたかもしれないですね。
でも栄東中では、同じ考え方で解く問題が、パッションフルーツを取り上げて出題されたことがあるのです。過去問をしっかり演習していた受験生は、すぐに「あっ、同じパターンだ!」って気づいたかもしれないですね。
20【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月12日(日) 19:36
1/11 開智中 特待A 理科
[1]プロペラの回転と撮影された動画の見え方
[2]惑星
[3]中和計算
[4]光合成、植物工場の特徴
[1]では3枚の羽からできたプロペラを回転させてその様子をスマートフォンで撮影、撮影時の秒あたりのフレーム数によって映像のプロペラの動きの見え方がどのようにかわるか、というもの。
現象としては、「ものの運動」の単元で等速直線のボーリングボールをストロボ撮影したときの見え方の応用といったかんじです。プロペラの1秒あたりの回転数から、撮影された各フレームにプロペラがどううつっていくか、回転とあわせて瞬間を考えることが必要でした。
限られた時間の中で、情報をうまく整理して図をかいていくなど、処理力がためされる問題でした。
19【最難関中学受験国語科】熊部 翼 2025年01月12日(日) 19:05
1/11 開智中 特待A 国語
大問1では2つの文章を読んだうえで、「生徒と先生の探求面談」という設定で
2つの図表を読み、答えていくという形式の問題が出題されていました。
もちろん一つ一つの文章・資料を読解していくことは重要ですが、
効率的に情報を処理していく力も同時に求められていたように思います。
大問2の記述問題も本文の言葉をそのまま書くというのではなかなか点数に繋がりづらい
難しい記述問題が出題されていました。
スピードと精度の両立という高い次元の能力が求められる入試だったのではないでしょうか。
18【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月12日(日) 17:15
12/14に実施された海陽学園中の入試問題は、「馬」がテーマとなった文章を読んで答える問題だったのですが、その中の1問に競馬に関する問題が出題されていたのです。
問題は「インターネットによる馬券購入に上限額が設定されているのはどのような問題を解決するためか」というものです。最初は「小学生に競馬?」と思ったのですが、問題文には「スマートフォンやゲームでも起きている問題」だということも書いてあるのです。そういえば、子どもがオンラインゲームに課金して大変なことになったというニュースもありましたよね。競馬という大人の話題に見せて、子ども自身に起こる問題に置き換えているのです。
世の中のことにしっかりと目を向けることは、社会科の学習においてとても大事な姿勢なのです。
さらに問題は続き、「競馬についてはなぜ政府による注意喚起が必要なのか」と問われます。こちらについては、最初の文章中に「日本中央競馬会(JRA)は( )省が監督する団体です」という一文があり、これに気づけば解答を導き出すことができます。
問題文や資料をよく読むということは、最近の入試においてとても大事なことなのです。
17【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月12日(日) 16:40
1/11 栄東中では、日本の郵便をテーマにした出題がありました。
2010年、2015年、2020年における郵便局数、ポスト数、郵便物数、荷物数が記された表が出ており、荷物数以外がすべて減少していることから「SNS]というワードを答えさせています。
さらに、現在と同じように全国どこへでも一律の料金でできるだけ早く届けるために必要な取り組みについて考えさせる問題に続きます。「値上げなど金銭面以外で」という条件が付けられているので、実際に宅配便の業者などがおこなっている取り組みを思い浮かべればいいわけですね。
昨年話題となったニュースに「2024年問題」というのがありました。労働力が減少していく日本では、流通だけでなく様々な分野での効率化が必要になってくるのでしょう。スーパーでのセルフレジ、ファミレスなどでのタッチパネル注文や配膳ロボットなど、効率化の身近な例はたくさんありそうです。これも夕食時の話題にできそうですね。
16【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月12日(日) 16:38
1/10 栄東中 A日程 理科
栄東中の入試は昨年までと異なりA日程が1月10日東大クラス、1月11日難関大クラスとなりました。
1月10日の東大クラス入試では、東大クラス合格ラインと難関大クラス合格ラインが設定されており、
合格発表時に、いずれのクラスで合格したかを知ることができます。
さて、そんな栄東A日程東大クラスの入試についてです。
[1] ばねにかかる力
[2] 硝酸カリウムと硫酸銅の溶解度計算
[3] 島に生息する生物の個体数、外来種
[4] 水の状態変化、湿度計算
[1]はばねを主体とした問題ですが、一般的なばねに関する問題とは趣向が違っていました。
おもりの重さとばねの長さに関する問題は、はじめのみでした。
後半はエレベーターの中でおもりをつるしたばねを持ったとき、エレベーターの加速にあわせてばねの長さはどうなるかを考える問題となっていました。
15【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月12日(日) 16:17
2024年は、20年ぶりに新紙幣が発行されましたね。
受験生のみなさんも、渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の名前や、裏面のデザイン、新紙幣に施された工夫などはしっかりチェックをして臨んだことでしょう。
1/10 大宮開成中では「電子決済の普及が進む中で現金を持ち歩くことのメリットは何か」ということを記述させる問題が出題されました。
私自身も、最近はあまり現金を持ち歩いておらず、「どういうときに困ったことがあったかなぁ」としばらく考えてしまいましたね。
こういうときは大人の出番です。こんなときに現金を持っていて助かったとか、あんなときに現金がなくて困ったなどということを、夕食時の話題にしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、私が現金を持っていなくて困ったのは、神社にお参りに行ったときでした(笑)
14【最難関中学受験国語科】熊部 翼 2025年01月12日(日) 14:06
1/10 大宮開成中① 国語
大問3 石川結貴「靴」
中学2年生、思春期の息子との距離感はつかめないながらも、父の息子への温かな思いを描いた素敵な作品でした。
「靴」の最後のシーンでは、
息子が父親から借りた靴を何も言わずにピカピカに磨いて返します。
父親はその靴に息子の体温が残っているかのように温かさを感じます。
大問2の 【文章Ⅱ】太田光/山極壽一『「言葉」が暴走する時代の処世術』には
「生きている世界」の言葉を身体的なコミュニケーションを捨象した文字に置き換えることはできないという内容がありますが、
「靴」に出てくる息子の行動は言葉はなくても父に伝わる力を持ったコミュニケーションだったとも言えそうです。
13【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月12日(日) 12:29
1/11 開智中では各地方の方言に関する出題がありました。
いくつかの標準語を、津軽弁、名古屋弁、大阪弁、博多弁に置き換えた表が出ています。例えば、「~だから」という標準語に対して、「ア.~さかい イ.~やけん ウ.だはんで エ.~もんで」という4つの選択肢があるのです。大阪弁はテレビなどでもよく聞くのでわかると思いますが、その他の言葉はあまり馴染みのない受験生もいたでしょうね。あまり見られなかったテーマの問題だったので、ちょっと面白く感じました。
その他にも、学校の制服に関する問題、世界各地の料理に関する出題、サイクルトレイン、城の復元とその問題点など、興味深いテーマの問題が見られました。
12【最難関中学受験国語科】熊部 翼 2025年01月12日(日) 11:51
1/10 開智中 第1回 国語
大問3 源河亭『「美味しい」とは何か』
視覚情報や聴覚情報も味に影響を与えるという内容で、
ワインの専門知識を持つ人でも白ワインを赤く着色すると赤ワインの味のように感じてしまう
というのは驚きです!
問8では続きの文章内容に向かう「論理の流れ」を考える問題が出題されていました。
文章の全体像を俯瞰する視点が試されました。
11【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月11日(土) 21:56
1/11 開智中・算数特待
難関校における新傾向頻出問題のオンパレードといった印象です。
大問1⑷・・・「約数の総和」は、もはや必修単元ですね。
大問1⑺・・・「三平方の定理の証明」を利用した4枚並べ問題も、いろんな学校で見かけるようになりました。
大問2・・・「川の速度が変わる流水の旅人算」川の速さが変わっても、出会うまでの時間が変わらない!知識化しておくべき事項です。
大問4・・・「アナグラムの総和」これが難しい!個数さえ出せれば法則性から導くことができますよ。
上記の「〇〇」で書いたキーワードはしっかり覚えておきましょう!
10【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月11日(土) 17:58
1/11 獨協埼玉中①
大問3
以前理科の問題として出題されていたような「自転車のペダルとギアの仕組み」を利用した問題が出題されています(要は歯車の問題の応用問題といった感じですね)。
軽く見られがちな「歯車の問題」を難問に仕上げてきましたね。受験生はココで面食らったのではないでしょうか。
ギアの回転数=車輪の回転数ということ、回転数と歯数は反比例の関係(逆比の関係)、を駆使することで解くことができます。
9【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月11日(土) 14:41
1/10 大宮開成中① 理科
[1] 微生物のはたらき
[2] 浮力
[3] 太陽のうごき
[4] 中和の計算
各大問ともはじめに1ページ程度の説明文がかかれており、それをもとに考える問題となっていました。
[1]はでんぷん溶液に森の土を入れたあと、でんぷんが変化していく様子をヨウ素液とベネジクト液で確認し、結果からわかることを考える問題がありました。ベネジクト液の反応については文章中に説明がかかれており、知識としてもっていなくても考えることができるようになっていました。
[3]では、アナログ時計の短針を太陽にむけて、およその方角を知るその方法を考える問題がありました。
計算以外はすべて記号選択式の問題でしたが、見てすぐに答えが分かる問題はほとんどなく、丁寧に考えて答える問題がならんでいました。
8【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月10日(金) 21:37
1/10 大宮開成中①
電車通学に関連する問題が2問も出ています。昨年も内回り・外回りの問題がありましたね。
大問5…電車の「座席取りあるある」を場合の数に落とし込んだ面白い問題です。
出来れば隣りが空いてる席に座りたいですもんね。
場合分けがうまくできるかどうかが勝敗を分けます。
大問6…ダイヤの問題。といってもダイヤグラムを描いて解くのは無謀過ぎるくらい情報が多い。
比較的周期がわかりやすいので、規則性を考えた方がまだラクに解けます。
この問題自体を後回しにした方が試験全体としては上手く行ったことでしょう。
7【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月10日(金) 16:58
1/10 開智中① 理科
[1] 日時計の仕組み
[2] 金属の膨張
[3] 光の屈折、虹の見え方
[4] 植物(花のつくり)
[3]はプリズムを通った光が色ごとにわかれることを説明した図をもとに、虹の色がどう見えるかを考える問題がありました。
[4]は学校や公園で見ることが多いソメイヨシノについて、先生とK君の会話が1ページつづいており、それをもとに答える問題でした。
会話の中に解答する上でのヒントになる情報が書かれており、正しく読み取ることができる力もためされました。
各大問とも、基本知識を答える問題がある一方、計算や思考力を要する問題もバランスよくありました。
6【最難関中学受験算数科】小島 和仁 2025年01月10日(金) 16:20
1/10 開智中① 算数
大問3・・・出ました!何度も練習を重ねてきた面積比の問題です。
延長して相似を作るよりも、「面積比(凧型)」で解く方が圧倒的にスムーズに解ける問題です。
最近は「延長の2重クロス」という解き方が主流ではなくなったように思えます。
開智中2021先端1でも延長の2重クロスを使うと面倒なことになる問題が出題されていました。
相似だけに頼るのではなく、面積比との使い分けができるような受験生を学校側は求めているのでしょう。
ここから先の学校を受けるうえでも意識したいポイントです。
5【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月10日(金) 15:28
1/10 開智中では、大阪万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のイラストを選ぶ問題が出題されました。この問題は予想の範囲内ですが、残りの選択肢のうち2つは、つくば万博の「コスモ星丸」と愛知万博の「モリゾー・キッコロ」でした。おそらく受験生たちは何だかわからなかったでしょうけど、私はとても懐かしくなってしまったのです。
その他、「インターネット上に出回る誤ったニュース」を答えさせる問題、「子どもが親の後を継いでなった国会議員」を答えさせる問題など、話題となった言葉の出題もありました。
4【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月10日(金) 15:25
1/10 開智中① 算数
大問1 計算一行問題:逆算、代入算、仕事、通過算、数の性質、周期、虫食い算、立体図形。一般的な問題で構成されている。難易度は易しいものが多め。
大問2 速さ:公園のまわりを2人がそれぞれのルールに従って走る。前半は易しいが後半になるにしたがって、条件が細かくなり難易度があがる。速さが得意な受験生なら解ききりたい。
大問3 平面図形:相似、面積と辺の比に関する問題。⑴~⑶までは正解したい。
大問4 タイルと対角線:同じ大きさのタイルを長方形の形にならべて対角線をひいたときに、通過するタイルの枚数から考える問題。中学受験算数においては有名な知識問題。類題を解いた経験のある受験生にとっては取り組みやすい問題です。
一般的な頻出問題で構成されていますが、多くの受験生にとって難易度は決して易しくはありません。本当に算数が好きで得意な受験生なら楽しく解けますが、今までの学びにおいて表面的な理解で止まってしまっている受験生には骨のある問題に感じたことでしょう。
普段から、一つ一つの単元に対してきちんと腑に落としていく学び方が大切ですね。
3【最難関中学受験社会科】白井 亨 2025年01月10日(金) 11:58
最近の入試でよく出題されるものとして、カタカナ言葉とアルファベットの略語の意味を問うというものがあります。
12/1の東邦大東邦中(推薦)では、エッセンシャルワーカー、ヤングケアラー、ルッキズム、ジェンダーバイアスの4つの言葉の使い方として正しい文を選ぶという出題がありました。なんとなく聞いたことがある言葉でも、ちゃんと意味がわかっていないものって意外にありますよね。
これからの入試でも出題される可能性がありますので、受験生のみなさんはぜひチェックしておいてください。もちろん、次年度以降の受験生もね!
2【最難関中学受験算数科】鈴木 直哉 2025年01月09日(木) 20:37
12/1 東邦大学付属東邦中 推薦入試 算数
大問1 計算問題:小数・分数の混合計算。逆算。入試問題における計算問題の多くが逆算なので、苦手意識を持たないよう日頃から練習しておきたい。
大問2 一行・頻出問題:どれも一般的な良問。(2)の分数は1から96の和を194で割るだけだが、当日の緊張感で動揺するとこんな問題でもパッと解法が思いつかない受験生もいたかもしれない。
大問3 約束記号:定番問題。少なくとも⑴は確実に正解したい。
大問4 平面図形:相似、面積と辺の比の定番問題。きちんと学んできた受験生なら、問題なく解ける。ここまでの努力が報われるという点で良問。
大問5 立体図形:立方体の切断。これも定番中の定番。確実に全問正解したい。
大問6 図形上の点の移動:きまりにしたがって移動する点の動きを正確に把握して解答を導く問題。速さの定番問題。(2)まではしっかり正解したい。
奇をてらったような問題はなく、今まで学んできた内容、育んできた力をしっかりと発揮できれば得点できる問題構成です。
1【最難関中学受験理科】桑名 正和 2025年01月08日(水) 14:03
12/1 東邦大学付属東邦中 推薦入試 理科
国語・算数100点満点、社会・理科50点満点の合計300点満点
理科は30分の試験時間で大問が2題でした。
[1] 血液型の遺伝
[2] おもりをつるしたばねの長さ
[1]はヒトの血液型であるA型、B型、AB型、O型を決める遺伝子の組み合わせについて、
両親の血液型に関する情報をもとに生まれた子の血液型にどのような可能性があるかを考える問題でした。
[2]はおもりをつるしたときの伸び方がちがうA、B2種類のばねのつなぎ方によってばねの長さがどのようにかわるかを計算する問題でした。
いずれも中学受験で学習する標準的な内容となっていました。
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